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ニッポン放送、ネットラジオを大幅ボリュームアップ
-12時間に拡大し、音楽も大量発信。BSラジオは終了


4月3日スタート


 株式会社ニッポン放送は23日、同社が展開しているインターネットラジオ配信サービスを、4月3日にリニューアル。現在の1日3時間の放送から、1日12時間に拡大するほか、著作権をクリアした楽曲を豊富に送信する番組も盛り込むと発表した。新サービス名は「mudigi」(ミューデジ)。

 現在、ニッポン放送ではオリジナル番組をベースに、月曜日から金曜日までは午後6時から午後9時まで、土曜日と日曜日は午後2時から午後5時までの、毎日3時間のインターネット放送を実施。BSデジタル放送のラジオサービス「LFX488」でもサイマルで、同様の番組を放送している。

 4月3日からは新たに「mudigi」を開局。月曜日から日曜日まで、毎日午前9時から午後9時まで、12時間の放送を実施する。

 なお、「LFX488」は3月31日で放送を終了し、実用化試験放送を行なっている地上デジタルラジオにおいて、サイマル放送を行なう。ただし、対応端末が市販されていないため、デジタルラジオを通常のユーザーが聴取することはできない。

 mudigiで放送されるのは、リスナーが番組のWebサイト上で選曲やQシートの作成などを行ない、それをニッポン放送のナビゲーターが番組にするという「あなたのジュークボックス」(音声放送64kbps)、1つのテーマで選曲された音楽を届ける「THE MUSIC CRUISE」(音声放送64kbps)など。

 さらに、動画付きの生放送音楽プログラム「ブロードバンド! ニッポン」(動画放送56/300kbps)も引き続き配信する。

 配信楽曲の著作権処理に関して同社は現在、レコード会社数社とネット配信に関する事前の個別許諾を受けて楽曲を配信しており、12時間のmudigi開始にあたっても「配信する楽曲量は増加するが、レコード会社に説明を行ない、これまでの方式で対応できる」としている。

 音楽のネット配信に関しては、現在個別の事前許諾が必要。しかし、番組形式での配信に限っては、通常のラジオ番組と同様に、事前の許諾を受けずに配信できるよう著作権管理の準備が進められている。ニッポン放送では「新しい著作権管理の仕組みが具体的に利用できるにはまだ時間がかかると考え、とりあえずmudigiでは現在の方法のままサービスを開始することにした」と説明している。


■無料のBSデジタルラジオは「マザー・アース」のみに

 なお、前述の通りニッポン放送は、BSデジタルラジオ放送を3月31日で終了することを決定している。また、「BSラジオNIKKEI」(300/301ch)と、「BSQR489」(489ch)も3月31日に終了すると発表している。

 BSデジタルラジオ放送は2005年9月30日に、WOWOW(wave1/wave2)、BS日テレ(BS日テレラジオ)、BS朝日(BS朝日ラジオ)、BS-i(BS-iラジオ)、BSジャパンの計10チャンネルが放送を終了している。そのため、4月からはJFN衛星放送の有料放送「WINJ」と、2005年10月から777chに移動している「Moter Earth」のみの放送となる。

□ニッポン放送のホームページ
http://www.jolf.co.jp/
□mudigiの開局情報
http://www.lfx.jp/kaihen/0604/
□BSラジオNIKKEI放送終了のお知らせ
http://bs.radionikkei.jp/info02.html
□BSQR489放送終了のご報告
http://www.bsqr.net/
□関連記事
【2005年9月2日】BSデジタルラジオ5社、9月30日で放送を終了
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050902/bsradio.htm

(2006年3月24日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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