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アニメスタジオ、GONZOが手掛ける4月からの新作テレビアニメやDVD、劇場用アニメなどを紹介するイベント「GONZO FESTA 2006 SPRING」が4月1日、東京・九段会館で行なわれた。
司会はアニメ「ソルティレイ」のソルティ役でお馴染みの斎藤桃子さんと、アニメ好きの芸人はりけ~んずの前田登さんが担当。各タイトルの出演声優やスタッフが登壇するほか、放送前の新作第1話やプロモーションビデオなども上映される、お得なイベントとなった。会場にはGONZO作品のDVD購入者などが抽選で1,000名招待された。
■ ウィッチブレイド
TBSで4月7日から、CBSにて4月5日から放送が開始される「ウィッチブレイド」は、米国トップカウから出版され、10年以上にわたって連載されているアメリカンコミックを原作としたアニメ。キャラクターがフィギュア化されたほか、実写テレビドラマ化もされるなど、高い人気を誇っている。 4月から放送される日本版は、古代から女性のみに継承される最強の武器「ウィッチブレイド」を手にした主人公が、戦いに巻き込まれていくという基本コンセプトはそのままに、舞台を近未来の東京に設定。物語も完全にGONZOオリジナルとなっている。
主人公は大規模な震災を生き延びた天羽雅音と、娘の梨穂子。生活に不安を抱えながらも、2人で暮らそうと決めた彼女達は児童福祉局の施設を抜け、東京へと引っ越して来る。だが、その願いもむなしく、最強の武器「ウィッチブレイド」を求める2つの巨大組織の闘争に巻き込まれてしまう。
ステージには天羽雅音役の能登麻美子さんと、雅音をスクープネタとして追うフリーカメラマン斗沢祐介役の松風雅也さんが登場。アフレコ現場の体験談の中で「バレンタインデーだと言うのに、能登さんから義理チョコももらえなかった」と松風さんが嘆き、場内は爆笑。松風さんによれば「天羽雅音は、これまでの能登さんの役とはイメージが違うムチムチの人妻。とにかく凄いので必見」だという。
□ウィッチブレイドのホームページ
(C)2006 Top Cow Productions,Inc.・GONZO/CBC・GDH・SPWT
■ ガラスの艦隊
4月4日からテレビ朝日、4月13日からABCにて放送予定の「ガラスの艦隊」は、GONZOとサテライトが協力したテレビシリーズ。イベントでは第1話をすべて上映された。さらに、クレオ役の津田健次郎さん、ミシェル役の甲斐田裕子さん、シルア役の伊藤静さんが登場。ヴェッティ役の石田彰さんもビデオレターを寄せた。 舞台は遥か未来の世界。貴族ヴェッティは強力な宇宙艦隊を武器に、銀河の覇権を巡る戦いに勝利し、神聖帝国を樹立する。時は流れ、ヴェッティ政権の打倒を目指すミシェル率いる人民軍は本格的な抵抗活動を開始。だが、神聖帝国軍の追撃を受け、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。その時現れるのが、自称王家の血を引く男・クレオ。戦艦一隻で天下を取ると言い放つ変わり者。ミッシェルは彼こそが人民軍の救世主だと確信するのだが……。
中世的な世界観でありながら、巨大な宇宙戦艦が銀河を舞台に戦闘を繰り広げるというSF的な設定が特徴。ハイクオリティな3Dと2Dの映像融合はGONZOが得意とする分野だけに、物語だけでなく映像面でも期待が集まる新作だ。
津田さんは、「アフレコ時に映像が完成していない事もあるのですが、“このあたりに大艦隊が描かれているんだろうなぁ…”と想像しながら演じています。そういう意味では、完成した映像をテレビで観るのが自分達でも楽しみです」と笑う。 伊藤さん演じるシルアは、ミシェルのメイドだが、武芸のエキスパートで護衛でもあるという“戦うメイドさん”。伊藤さんも「宇宙モノでメイドというのは不思議な感じですが、ミシェル様を頑張って守りたいです」と意気込みを語った。
□ガラスの艦隊のホームページ (C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会
■ サムライセブンが地上波で放送開始
「サムライセブン」は、黒澤明監督の名作「七人の侍」にSF的な要素を加味し、アレンジしたフルデジタル制作のアニメ。これまでスカイパーフェクTV! のPPVや、NHK BSデジタルハイビジョンにて放送されていたが、4月7日からNHK総合にて全話の放送が決定。より手軽に鑑賞できるようになった。
舞台ははるか未来。戦に生きるサムライ達は強さを求めるあまり、全身を機械化してしまった。だが、戦が終わった後、彼らは「野伏(のぶ)せり」と呼ばれる、山賊のようなものに落ちぶれ、収穫期に村を襲い、作物を奪い去っていた。カンナ村では野伏せりに対抗すべく、サムライを雇い入れることに決定。かくして巫女のキララとコマチの姉妹は、「腹いっぱいの米」を報酬に腕の立つサムライを探す旅に出るのだが……。
ステージには猪股一彦プロデューサーが、ストイックな剣士キョウゾウのコスプレで登場。見所を紹介した。猪股氏は「2004年に製作した作品だが、放送するたびに国内外から大きな反響を受けており、次は地上波でという話になった。映像面では3Dと2Dを融合させ、ハイビジョンで製作したクオリティの高さが売り。また、映画の“七人の侍”を知らない世代には、黒澤作品の世界をアニメという親しみやすいコンテンツで楽しめることもあり、幅広い層に楽しんでいただきたい」と思い入れを語った。
□サムライセブンのホームページ (C)2004 黒澤 明/橋本忍/小国英雄/MICO・GDH・GONZO
■ ピンキーストリートがアニメ化
着せ替え可能というコンセプトが女性を中心に受けており、アニメキャラクターモデルなども発売されているフィギュア「ピンキーストリート」のOVA化がアナウンスされた。オリジナルフィギュアを同梱したDVDで販売される予定で、フィギュアのキャラクターを3DCGで再現した作品になるという。 DVDのリリースは7月26日を予定しており、価格は未定。オリジナルフィギュアは初回限定で同梱する予定。シリーズは全2巻を予定しており、天使ピンキー、または悪魔ピンキーのフィギュアを同梱。映像自体は10分程度のショートムービーになる予定だ。 声の出演はサキ役が広橋涼さん、メイ役が斎藤千和さん、ケイイチロウ役が間島淳司ほか。作品の内容は、悩んだり迷ったりした人だけが行ける世界「ピンキータウン」を舞台にした物語で、ピンキー達が一緒に悩みを解決してくれるというもの。 どちらかというと女性をターゲットにした作品をイメージするが、広橋涼さんによると「小さな女の子に向けた物語と、大きなお友達に向けた物語の2パターンが収録されています」とのこと。ピンキーには大人の男性ファンも多いので、OVAの内容も気になるところだ。
(C)2006 BABYsue・VANCE・GDH・GONZO
■ ほかにも新作が続々登場 イベントではほかにも、放送が終了した「BLACK CAT」の未放送版が上映されたほか、7月8日から公開される劇場用大作「ブレイブ ストーリー」の最新プロモーションビデオも上映。新作アニメ「吉宗」や「PAPO」、OVA「月面兎兵器ミーナ」、DVDリリースも開始される「マジカノ」の紹介も行なわれた。
さらに、「プレイバックGONZO」と題して、15周年を迎えたGONZOのこれまでの作品を振り返るコーナーも用意。記念すべき第1作目であるTVアニメ「ゲートキーパーズ」の紹介では池田プロデューサーや佐藤監督、声優の西村ちなみさん、広橋涼さんも登場。当時の思い出話で盛り上がった。 続いて、親会社GDHの村濱章司会長も登壇。自伝本を出版する計画も明らかにした。村濱会長は「GDHとGONZOは、新しい分野として実写映画やオンラインゲーム事業も開始する。だからこそ、大阪のアニメ研究会に所属して、ダイコンフィルムでセル塗りをして、ガイナックスに入ってナディアなどを作り、独立してゴキブリが這う仕事場で仕事していた頃からの足跡を書き残したかった」と、思い出を交えて語った。
さらに、イベント終了後のサプライズとして、2003年に日本SF大賞を受賞した冲方丁の小説「マルドゥック・スクランブル」のアニメ化もアナウンスされた。同作は人物描写も3DCGで行なう予定で、クオリティにこだわり抜いた作品になるという。
□GONZOのホームページ
(2006年4月4日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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