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東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社は17日、カラーフィルタを省いて透過率や視野角を向上させた「フィールドシーケンシャル(Field Sequential)技術」と、OCB(Optically Compensated Bend)技術を組み合わせた9型TFT液晶ディスプレイを開発したと発表した。新ディスプレイは、モバイルAV機器への採用が見込まれている。 通常のカラーフィルタ方式は、RGB3個のサブピクセルで1画素を作るのに対し、時分割でRGBを高速明滅させるフィールドシーケンシャル技術では、カラーフィルタが不要なため、バックライト光の減衰を防ぎ、高い透過率を得られる。RGBを3個のサブピクセルに分割する必要がなく、最大3倍の解像度が実現できる。しかし、最低でも3倍速以上でRGB表示を行なうことが必要だった。 同社は高速応答性を持つOCB技術をフィールドシーケンシャル技術と組み合わせることにより、従来のOCBパネルに比べ2.6倍の透過率を実現。応答速度は3.3ms、視野角は上下左右170度となっている。 開発されたディスプレイは、4月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催される「第2回 Display 2006」にも出展される。 □東芝松下ディスプレイテクノロジーのホームページ ( 2006年4月17日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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