◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
デノン、新開発の2層ウーファ搭載スピーカー
-ヨーロッパのサウンドデザイナーと共同開発


5月中旬発売

標準価格:73,500円(2本)


 株式会社デノンコンシューママーケティングは、新開発の2層振動板を採用したブックシェルフスピーカー「SC-CX101」を5月中旬に発売する。価格は73,500円(2台)。

 新開発の12cm「DDLグラスコーンウーファ」と2.5cmのドームツイータを搭載する2ウェイのコンパクトスピーカー。ヨーロッパのサウンドデザイナーと共同開発しており、'79年に発売されたデンマークのピアレスとの共同開発ユニットを搭載する「SC-101」の流れを受け継ぐモデルと位置づけられている。

 DDL(DENON Double Layer)コーンは、軽量ながら剛性の高い2層の振動板により、広帯域に渡り正確なピストンモーションを実現するという。また、エッジの共振を防ぐという構造設計を施した。また、磁束分布の上下対称性の改善や、アルミリング採用による磁気歪みの低減などを図り、サイズを超える描写力を発揮するとしている。

 ツイータは2.5cmのソフトドーム振動板を採用し、放射インピーダンスの平坦化を実現するためにフレーム形状を検討。また、ツイータドーム内の空気が熱膨張により振動板を変形させるのを防ぎ、振動板のセンタリングを一定に保つベンチレーションホールを備えている。磁気回路にはネオジウムマグネットを搭載する。

 スピーカーユニットのフレームはアルミダイキャスト製で、表面には焼付塗装を施し、鳴きを減少。キャビネットへの取付けには反射音を抑えるよう配慮したほか、取付ウーファの背面にブレイス(響棒)を搭載してキャビネットを固定、自然な響きと適度な剛性を確保したとしている。

 キャビネットは、18mm厚のMDFをベースに天然木突板セミグロス仕上げを採用。見た目の美しさだけでなく、表面を伝わる音波をコントロールする効果も持つとしている。また、箱組み構造に「留め」と呼ばれる剛性を高めた構造を採用。さらに、内部には制振板を備え、クセの少ない音を再生するという。

 ダクトの開口部は裏板削り出しの一体構造で、鳴きやポートノイズを抑えている。また、ウーファとの相互放射インピーダンスの検討を重ねることにより、歪みが少なく量感のある低音を実現したという。さらに、ダクトのチューニングが行なえる吸音スポンジも付属する。

バイワイヤリングに対応する

 入力端子はバイワイヤリング接続に対応し、透明絶縁カバー付きの大型端子を採用。ネットワーク設計は、通過帯域でのレスポンスの平坦化に加え、減衰領域での特性の乱れにも配慮するほか、コイルやコンデンサなどのパーツも、試聴を繰り返して音質を追求している。

 開発にあたり、コンピュータシミュレーションによる部品レベルからのモデリングを基本特性の完成度を高めるという手法を採用。試作機にはレーザーホログラム解析をはじめとする分析や調整を行ない、試聴を重ねることで、品質を向上させたとしている。

 再生周波数帯域は45Hz~40kHz。最大入力は120W(ピーク)、60W(JEITA)。クロスオーバー周波数は3kHz。平均出力音圧レベルは86dB(1W・1m)。外形寸法は157×234×257mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.2kg。スピーカーケーブルの「AK-1000」(3m×2)と、同じく「AK-1000」を使ったバイワイヤリング用のショートケーブル、コルク製の滑り止めも付属する。

□デノンのホームページ
http://denon.jp/
□ニュースリリース
http://denon.jp/company/release/sccx101.html

( 2006年4月18日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.