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永井豪原作のOVA「鬼公子炎魔」がスタート
-成長した「ドロロンえん魔くん」がアダルトに活躍


8月25日より順次発売

品番:BCBA-2527

価格:6,090円


 バンダイビジュアル株式会社は、永井豪氏の「ドロロンえん魔くん」を原作としながら、エロティックでアダルトタッチな作品を目指したという新OVAシリーズ「鬼公子炎魔」(きこうしえんま)を、8月25日よりDVDでリリースする。第1巻は6,090円。そのヒットを祈願し、永井豪氏や出演声優らが東京・入谷鬼子母神で厄除けのお祓いを受けた。

 「ドロロンえん魔くん」は、‘73年より少年サンデーで連載され、同年にアニメ化もされた作品。閻魔大王の甥である主人公・えん魔くんは、妖怪から人間を守るよう命じられ、日本へと降り立つ。そこで人間の少年ツトムと出会い、彼とともに様々な事件に立ち向かうという物語だ。

成長したえん魔くん、こと炎魔が魔を狩る物語
(c)2006永井豪/ダイナミック企画・バンダイビジュアル

 えん魔くんの年齢は小学校低学年という設定で、作品自体も子供達に人気があった。しかし、「鬼公子炎魔」ではハイティーンに成長。大人向けのアダルトな内容になるという。永井氏によれば「えん魔くんはわんぱくで面白い主人公だったので、“大人になったらどうなるんだろう?”、“戦い方も昔と比べるとハードになっているだろうから面白そうだ”という所から企画が始まった」という。

 そのため、鬼公子炎魔の主人公は「えん魔くん」から「炎魔(えんま)」へと、“くん”が抜け、表記も変更された。炎を化生である炎魔は、魔界より逃げ出した「魔」を狩ることを使命としている。パートナーの雪鬼姫(ゆきひめ)、情報収集担当のカパエルと共に人間界で探偵として生活しているという設定だ。

 OVAは全4巻のシリーズで、第1巻のタイトルは「膿腐吸魔(ノブスマ)」。炎魔探偵事務所に大学でドイツ史を教えているハインリヒという男がやって来る。日本人の妻との間にできた1人娘のローラが行方不明になったというのだ。彼女の周囲では怖ろしい現象が多発しており、まわりの人間がひとり、またひとりと何者かに殺されているというのだが……。

 日本の実写ホラー映画のような雰囲気が特徴。炎魔のパートナー・雪鬼姫も美しい女性に成長しており、原作や昔のアニメ版を覚えているファンは「あのキャラが成長するとこんな姿に!?」という驚きも味わえるだろう。もちろん、以前の「えん魔くん」を知らない人でも楽しめる内容になっている。

炎魔 雪鬼姫 カパエル
(c)2006永井豪/ダイナミック企画・バンダイビジュアル

 なお、永井氏はマガジンZ誌において、鬼公子炎魔の漫画版を短期連載している。しかし「漫画とアニメでは設定も多少異なっている」という。「それぞれに異なる、何通りかの炎魔の活躍が見られればいいなと思い、個人的にもアニメ版を楽しみにしています」とのこと。

 DVD 第1巻は8月25日発売で、価格は6,090円。収録時間は50分を予定。映像はビスタサイズをスクイーズ収録。音声はドルビーデジタル5.1chと、ドルビーデジタルステレオの2種類で収録する。監督は神戸守氏。

 神戸監督によれば「CGなども一部使っていて、技術的、金額的にテレビシリーズでは出来ないかな? という表現も取り入れた」とのこと。OVAならではの映像表現にも注目だ。


■ ヒットを祈願してお祓い

永井先生と神戸監督、メインキャストの皆さん

 入谷鬼子母神に集まったのは永井氏と監督の神戸氏。さらに、炎魔を演じる徳本恭敏氏、雪鬼姫役の千葉紗子さん、カパエル役の佐藤せつじ氏、シャポ爺役の長島雄一氏。作品に対する意気込みを語るとともに、ヒットを祈願してのお祓いも行なわれた。

 「永井先生の前で大変申し訳ないのですが、実は“えん魔くん”を知らなかったんです」と語るのは徳本氏。「役が決まったあとで“永井先生の作品なんだ!!”と知り、すごくビックリしました。前のえん魔くんのビデオを借りて観たのですが、今回と全然違って、思わずアフレコ台本と比べてしまいました」と笑う。

 しかし、キャラクターの見た目も作品の雰囲気も全く違うため、「逆に自分なりの炎魔として演じていいんだなと思い、緊張しながらも頑張ってみました」と収録を振り返る。「役者の皆が素晴らしかったし、全部が見所だと思います」とのこと。

 「普段、奥さんは僕の仕事に興味が無いのですが、今回だけは“ドロロンえん魔くんやるんでしょ?”と言ってきた」と語るのは長島氏。どうしてそんなに興味があるのか聞いてみたところ、奥さんは「小学校の頃えん魔くんと結婚するって決めていた」のだという。「そんなに“えん魔くん”が好きだったことを初めて知ってビックリしました。今日永井先生に会うと伝えたら、奥さんも凄い驚いてました」という。ちなみに長島氏自身も「ハレンチ学園世代なので、永井先生に会えて感激です」。

 徳本氏と同じく“えん魔くん”を知らなかったという千葉さんも、えん魔くんの漫画を読んだという。「アニメを当時見ていた人からは、“雪ちゃんのちょっとエッチな描写が今でも忘れられない”と口々に言われました。新作では雪のサービスシーンは昔ほどではなくて……と言ってもおっぱいが思いきり見えたりもしてましたが、エッチというよりは“妖艶”な感じ」とのこと。「演じる上では、“大人の美しい女”というのをあまり演じたことがないので、頑張りました。そこにも注目してください」とのこと。

 「自分はまさに、雪ちゃんのポロリにグッときてました」と笑うのは佐藤氏。「子供の頃だからドキドキしたんだろうなと思って、鬼公子炎魔に臨んだのですが、やっぱりドキドキしました。大人になっても永井先生にドキドキさせられっぱなしです」と語る。役については「カパエルは語尾に“○○でゲスよ”と付けるのですが、特別な語尾が付くキャラを演じるのが夢だったので嬉しいです」と語った。

 お祓いについて声優陣は「お寺のお祓いは初めてでしたが、スッキリした」、「気が引き締まりました。座禅とかもやってみたい」と、新鮮な体験だった様子。しかし、徳本さんは「スッキリしましたが、正直足が痺れました」と告白。

 「昔から入谷鬼子母神さんにはお世話になっていて、危ない作品(!?)をやるたびに厄除けをして頂いているんです」という流石のコメントは、永井氏。「鬼公子炎魔も厄除けでスッキリして、ヒット間違いなしだと思います」と締めくくった。

□バンダイビジュアルのホームページ
http://www.bandaivisual.co.jp/
□DVDのタイトル情報
http://product.bandaivisual.co.jp/web_service/shop_product_info.asp?item_no=BCBA-2527
□作品の公式サイト
http://www.k-enma.com/

(2006年4月26日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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