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ソニー/松下、H.264で8cmDVD記録するビデオカメラ規格
-1080i、720p対応の「AVCHD」


5月11日発表


 ソニー株式会社松下電器産業株式会社は11日、8cmDVDディスクを用いてHD映像を記録するHDビデオカメラ規格「AVCHD」の基本仕様を策定。業界に同規格をライセンスする準備を開始したと発表した。

 AVCHDは、1080iや720p方式のHD信号をH.264/MPEG-4 AVC方式で圧縮し、8cmDVDディスクに記録するビデオカメラ用規格。両社では、小型/高音質HDビデオカメラの商品開発が可能となるとしている。

 ビデオ信号は1080i(60/50i)、1080p(24p)、720p(60/50/24p)、480i(60i)、576i(50i)に対応し、システムビットレートは最高18Mbpsまでで、1.4GB容量の8cmDVDに最高ビットレートで約10分の記録が可能。「9Mbpsでもかなりの高画質が実現でき、20分の記録が可能。記録モードや時間については、各社の最終製品で差が出てくる」(ソニー広報センター)という。

 音声はドルビーデジタル(1~5.1ch)とリニアPCM(1~7.1ch)をサポートする。ビットレートはドルビーデジタルは64~640kbps、リニアPCMは1.5Mbps(2ch)。なお、1080i/pまでの全ビデオ信号をサポートせずに、480iのみのサポートでもAVCHDのロゴを付与することは可能。

 AVCHDのライセンス開始は今夏を予定、製品の発売時期については両社ともに未定。また、Blu-rayやHDDムービーカメラへの応用は、「基本的にメディアに依存しない、アプリケーション層の規格のため、技術的には応用可能。ただ、それらにAVCHDのロゴが付くかなどは、現時点では未定」(ソニー)としている。

【AVCHDの主な仕様】
記録メディア8cmDVD
映像信号
ビデオ信号1080/60i
1080/50i
1080/24p
720/60p
720/50p
720/24p
480/60i576/60i
画素数1,920×1,080ドット
1,440×1,080ドット
1,280×720ドット720×480ドット720×576ドット
アスペクト比16:94:3、16:9
圧縮方式MPEG-4 AVC/H.264
輝度サンプリング
周波数
74.25MHz
55.7MHz
74.25MHz 13.5MHz
サンプリング
構造
4:2:0
量子化ビット数8bit(輝度/色差)
音声信号
圧縮方式ドルビーデジタルリニアPCM
チャンネル数1~5.1ch1~7.1ch
ビットレート64~640kbps1.5Mbps(2ch)
システムMPEG-2 TS
システム
ビットレート
~18Mbps

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200605/06-0511/index.html
□松下電器産業のホームページ
http://panasonic.co.jp/

( 2006年5月11日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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