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au、国内初の「ウォークマンケータイ」を6月発売
-1GBメモリ内蔵。「auは、まず音質より手軽さを」


6月下旬発売

標準価格:オープンプライス


 auは22日、ソニー・エリクソン製の新携帯電話端末「W42S」を発表した。6月20日頃の発売を予定しており、「6月下旬には間違いなく購入できる」という。価格はオープンプライス。カラーリングはスパークピンク、ヒートブラック、プリズムホワイトの3色。

 最大の特徴は、国内向け携帯電話として初めて、ソニーの“ウォークマン”ブランドを採用したこと。「WALKMAN PHONE」は2005年8月に米国などで発売され、2006年4月までに550万台を販売しており、6月からは国内でも展開される。なお、“ウォークマンケータイ”がau向けのみになるかどうかは未定だという。

 新開発の音楽再生用チップ「Mobile Music Enhancer」を内蔵したスライド式携帯電話。音楽データ保存用に1GBの専用メモリを搭載。30時間の連続音楽再生に対応し、ステレオイヤフォンも同梱している。また、メモリースティックPRO Duoスロットも装備。4GBメモリまで追加できる。

 再生可能な音楽フォーマットはHE-AACで、音楽配信サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE(LISMO)」に対応。付属のPC向けソフト「au Music Player」を利用してCDをリッピング/転送できるほか、音楽配信サイト「LISMO Music Store」で購入した楽曲も転送可能。

 さらにATRAC3の再生にも対応しており、楽曲管理/転送ソフトの「SonicStage CP」も付属する。ただし、「SonicStage CP」から本体メモリへの保存は行なえず、メモリースティックへの保存/再生となる。ただし、再生時は本体メモリ内の楽曲とメモリースティック内の楽曲を一括して表示/再生できる。

スライド式を採用。写真はプリズムホワイト 本体下部にウォークマンスティックをベースしているという「ミュージックシャトル」を搭載 ステレオミニの出力を備えたリモコンも装備

 本体下部にウォークマンスティックをベースしているという「ミュージックシャトル」を搭載。中央の突起を長押しすると専用ソフト「シャトルプレーヤー」が立ち上がり、ビジュアルエフェクトや着せ替えカラーなどを表示しながら楽曲再生ができる。シャトルボタンはひねることができ、早送り/早戻し、曲送り/戻しも可能。スライド式の携帯電話だが、スライドを閉じたまま音楽機能を利用できる。

 メールを打ちながら音楽再生が可能で、操作中に画面上部に楽曲情報を表示する「スマートバー」も装備している。

 マイク付きのリモコンを備え、主な音楽操作が可能。リモコンにはステレオミニの出力も備えている。本体にはステレオスピーカーも備えている。音質面ではバーチャルサウンドシステムの「DVX」や、音漏れ防止の「AVLS機能」も装備。圧縮音楽の失われた高音域を補完する「harmonic tune」も利用できる。

 アナログのFMチューナも内蔵。24色に発行するイルミネーション機能やPCサイトビューワー、赤外線通信機能も装備。

 メインディスプレイは約2.2インチで、解像度は240×320ドット。カメラは有効画素数125万画素。外形寸法は49×26×106mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は123g。連続通話時間は約200分、連続待受時間は約250時間。

125万画素のデジタルカメラを搭載 発表会場にはこれまでのウォークマンシリーズと組み合わせて展示されていた


■ 「ウォークマンはソニーで最も伝統あるブランド」

 ソニー・エリクソン常務取締役の石塚宏一営業本部長は、“ウォークマン”というブランドについて「ソニーの中で最も伝統があるブランド」と説明。2005年の発売以来、海外で販売台数が伸びている現状を説明しながら、ブランド力の強さをアピールした。

 さらに、「ポータブル音楽プレーヤーと聞いて思い浮かぶブランドは?」でウォークマンが、「“音楽”で最初に思い浮かべる携帯電話会社は?」でauが、「“音楽ケータイ”で思い浮かべる端末メーカーは?」でソニー・エリクソンが1位に選ばれたという調査データを発表。「これらが組み合わさることで、LISMOとW42Sで携帯音楽市場を牽引していきたい」と抱負を述べた。

ソニー・エリクソン常務取締役の石塚宏一営業本部長 海外におけるWALKMAN PHONEの販売台数推移 ポータブル音楽プレーヤーと聞いて思い浮かぶブランドのトップになるなど、ウォークマンブランドの認知度は依然として高いという

3つのコラボレーションで音楽市場の牽引を目指す Def Techもウォークマンケータイ発売を祝福するビデオメッセージを寄せた


■ 「音楽機能とワンセグでナンバーポータビリティを乗り切る」

KDDI株式会社執行役員 川井徹au事業本部長

 KDDI株式会社の執行役員 au事業本部長の川井徹氏は2006年の夏モデルについて、「LISMOをスタートさせ音楽のダウンロードが大幅に増加。それに伴い、ユーザーから音楽再生機能強化のニーズが高まっている。夏モデルと春モデルを合わせると13機種がLISMOに対応しており、ラインナップ強化でこうしたニーズに対応していきたい」と語る。

 音質面に関して、LISMOでCDからリッピングする場合、現状ではaacPlusの48kbpsのみという制約があるが、この点について川井氏は「LISMOはPCと連携可能な双方向サービスとして、とりあえず利便性や手軽さを重視している」とした。

 さらに、キャリアを変えても電話番号をそのまま利用できる「ナンバーポータビリティ」については「ワンセグ受信対応モデルも夏に1機種投入し、音楽と映像面を強化することでユーザーの期待に応えられると考えている。もちろん、それらを楽しんでもらうための料金面も常にリーズナブルを追求していきたい」と答えた。

□auのホームページ
http://www.au.kddi.com/
□製品情報ページ(ソニー・エリクソン)
http://www.sonyericsson.co.jp/product/au/w42s/index.html

(2006年5月22日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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