ハーマン、JBLの60周年記念スピーカー3モデル －“ダックビル”デザインで高域の乱れを防止

LS80 W

6月1日より順次発売 標準価格：「LS80」252,000円 　　　　　　 「LS60」199,500円 　　　　　　 「LS Center」147,000円

　ハーマンインターナショナル株式会社は、JBLのスピーカー新製品として、JBL創立60周年を記念したモデル「LSシリーズ」3製品を6月1日より順次発売する。各モデルの価格や発売時期は下表の通り。

LS80 E

　いずれも、独自のバイラジアル・ホーンを搭載した新スピーカーシリーズで、フロア型の「LS80」、「LS60」と、センタースピーカーの「LS Center」のラインナップ。LS80とLS60の主な違いはサイズやウーファ径など。

　キャビネットには、角度を付けてマウントした緩やかなラウンド形状のサイドパネルを採用。内部定在波の発生を抑えた構造と、MDF材の採用により、不要なカラーレーションの排除を図った。バッフル下部はラウンド形状で、ウーファとの干渉を防いでいる。

　ホーン開口部の突出部分に起因する、上下方向での高周波数特性の乱れを防ぐ「ダックビル」デザインを採用。ホーンバッフル部にUHF用ショートホーンを統合したことで、一体感のある再生が行なえるという。

　全モデルに、50mm径のチタンダイヤフラム採用のコンプレッションドライバ「176Nd」を採用。ダイヤモンドエッジをダイヤフラムに一体化することで高域特性を改善した。ボイスコイルには、アルミボイスコイルとカプトンボビンを採用し軽量化。また、磁気回路に封入された磁性流体によるクーリング効果で、高いパワーハンドリングを得たとしている。

LS60 W	LS60 E

　ツイータには、19mm径のリングツイータ「015M」を搭載。ダイヤフラムとエッジ、ボイスコイルボビンを一体成型し、伝達ロスを抑えることで優れた超高域レスポンスを獲得したという。さらに、オーバル型のショートホーンと、位相干渉による高域でのエネルギー減衰を抑えるという砲弾型センターイコライザにより、超高域再生にしなやかさと伸びやかさを与えるとしている。

LS Center W	LS Center E

　ピュアパルプコーンウーファを搭載し、ユニット径はLS80が200mm、LS60とLS Centerは165mmで、それぞれ2基搭載する。各部位の厚みを最適化し、断面形状の工夫により振幅特性を改善した「ラバーロールエッジ」を採用。エッジの反共振を抑え、中域のレスポンスを向上させた。

　また、高耐熱カプトンボイスコイルボビンやロングトラベル設計のボイスコイル、センターポールペイント装備の磁気回路により、連続したハイパワー駆動でも、パワーコンプレッションがなく、低歪みでの低域再生が行なえるという。

　LS80/60のウーファ部のネットワークには、中低域再生も受け持つアッパーウーファと低域のみを受け持つロアーウーファに分割したスタガーチューニングを採用。ダブルウーファによる低域の豊かさと、HFホーンとの一体感を高めたチューニングを施したとしている。

　スピーカーターミナルは金メッキバインディング・ポストタイプで、LS80/60には、バイワイヤ接続/パッシブバイアンプ駆動が可能なHF/LFデュアルターミナルと金メッキのバスバーを装備した。

主な仕様

型番	LS80	LS60	LS Center
許容入力	200W	150W
周波数特性	35Hz～40kHz	40Hz～40kHz	50Hz～40kHz
出力音圧 レベル	90dB	87dB	88dB
インピーダンス	6Ω
クロスオーバー 周波数	2.5kHz、8kHz		2.5kHz、9kHz
外形寸法 (幅×奥行き×高さ)	259×418×1,104mm	222×343×1,004mm	672×235×217mm
重量	35.6kg	26.6kg	14.4kg

□ハーマンインターナショナルのホームページ
http://www.harman-japan.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.harman-japan.co.jp/products/jbl_cons/lsseries.html

( 2006年5月25日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.