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DVD±Rメディア国内需要は前年比2倍の5.6億枚
-JRIA調べ。8cmDVDは200%増の180万枚


6月6日発表


 社団法人日本記録メディア工業会(JRIA)は6日、DVDやビデオテープ、MD、オーディオテープなどの記録メディアの2005年度における国内需要予測公表値の検証結果を発表。追記型DVDの需要が前年比2倍以上の伸長となり、JRIAの予測を5,700万枚上回る5億6,400万枚となった。

 予測は、2005年11月に発表された推定実績を検証したもの。対象となる記録メディアは追記型/書換型DVDや、データ用/録音用CD-Rなどの光/光磁気ディスク、オーディオ/ビデオカセットなどの磁気メディア。

 追記型DVDは録画用が前年比101%増の2億9,600万枚、データ用が同106%増の2億6,800万枚で、録画用は予測を2,800万枚、データ用は2,900万枚上回った。書換型DVDは録画用が43%増の7,600万枚、データ用が17%増の700万枚で需要を伸ばしたものの、録画用は予測を500万枚、データ用が200万枚下回った。

 追記型DVDと書換型DVDの構成比は追記型DVDが87%、書換型DVDが13%で、JRIAでは「記録速度の速さなどを強みに持つ追記型DVDに需要のウエイトが大きく集中している」と分析。また、追記型DVD、書換型DVDを合わせた「録画用」と「データ用」の構成比は、それぞれ57%、43%。

 8cmDVDは追記型が予測を60万枚上回る前年比200%増の180万枚、書換型が予測通りとなる前年比120%増の220万枚。JRIAは、「市場規模はまだ小さいが、頭出しや編集が容易であり、再生互換に優れる点から、第2世代のデジタルムービー時代をリードする形で需要は急速に拡大の方向にある」と見ている。

 録音用CD-Rは前年比7%増の3,000万枚で予測を200万枚上回った。「HDDや小型メモリーカードなどの携帯型デジタルオーディオの台頭により市場環境は厳しいが、インフラの整備もあって根強い需要が続いている」(JRIA)という。一方、データ用CD-Rは予測通り前年比3%減の3億5,000万枚の実績となった。また、CD-RWは前年比8%減の2,300万枚で予測を100万枚下回った。



■ カセットテープの減少傾向は加速

 VHSなどのフルカセットビデオテープは予測通り前年比15%減の1億5,600万巻。JRIAは「記録型DVDの影響を受け2桁の大幅な減少が続いているが、ビデオテープによる録画ニーズには根強いものがあり需要規模は依然大きい」と分析している。

 8ミリやミニDVカセット、Cカセットなどのムービー用カセットテープは予測を100万巻下回り、前年比4%減の4,400万巻となった。ミニDVカセットは、前年比2%減の4,100万巻で予測を100万巻下回った。ムービー用カセットテープ需要の93%を占めるミニDVカセットが初めて前年実績を割っている。JRIAは「8cmDVDやHDDムービー、カードムービーとの競合から市場環境には厳しいものがあり、2004年をピークに減少傾向に入ったとの見方が強い」としている。

 オーディオカセットテープは予測通りとなる前年比18%減の6,500万巻で、急速な縮小傾向にあるという。録音用MDは前年比22%減の1億2,300万枚で予測を300万枚上回ったが、携帯型デジタルオーディオや音楽配信の定着などにより市場環境は厳しく、2003年をピークに国内需要は大幅な減少傾向にあるという。

□JRIAのホームページ
http://www.jria.org/
□ニュースリリース
http://www.jria.org/member/20060606.html
□関連記事
【2005年11月28日】JRIA、記録メディアの世界需要/生産予測を発表
-MDが26%減。DVDがCD-R市場規模に迫る伸長
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051128/jria1.htm

( 2006年6月7日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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