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アニメ「トップをねらえ2!」の最終話完成試写会
-映画化も決定。「今までの人生で一番感動した」


7月7日開催


 バンダイビジュアル株式会社は7日、OVAシリーズ「トップをねらえ2!」の最終巻となる、第6話の完結記念試写会を開催。鶴巻監督ほかメインキャストが登場したほか、前作「トップをねらえ!」と「トップをねらえ2!」が合同で今秋映画化されることも明らかになった。

※ジャケットとは異なります
(C)2003 GAINAX/TOP2委員会

 「トップをねらえ2!」は、'88年にガイナックスが制作したOVA「トップをねらえ!」の続編となるシリーズ。前シリーズはガイナックス初のOVAシリーズとして企画され、美少女キャラクターや巨大ロボットが登場する見た目とは裏腹に、硬派なSF設定とシリアスで壮大なストーリー展開でヒットを記録。同社の代表作となった。

 新シリーズは、ガイナックス創立20周年記念作品として2004年11月からDVDリリースを開始。人類の存亡をかけた宇宙生物体との戦いのその後を描いており、再び地球への侵攻を開始した宇宙怪獣と、それを迎え撃つバスターマシンが対峙。そんな中、宇宙パイロットに憧れて街に出てきた少女・ノノが、バスターマシンのパイロット・ラルクと出会うことから物語は始まる。

 第1話から第3話までは、ラルクを“お姉さま”と慕い、トップレスを目指すノノの頑張りがメインに描かれていたが、第4話からは物語が大きく動き、戦闘も激化。真の人類の敵「変動重力源」の登場とともに、ノノの秘密も明らかになるなど、目の離せない展開が続いていた。

~第1話より~
宇宙パイロットになるべく努力する主人公、ノノ。お姉さまと運命の出会い!? ノノに慕われるラルクは、バスターマシンで宇宙怪獣と戦うエースパイロット ちなみに、今度のお姉さまは妹のほうが背が高い
(C)2003 GAINAX/TOP2委員会

 最終の第6話「あなたの人生の物語」では、変動重力源と人類の決戦が描かれる。これまでも同シリーズでは星を貫通したり、真っ二つに割ったりと、壮大なアクションが見所だったが、第6話はその集大成といった印象。次々と展開される“宇宙規模”のパワーのぶつかり合いに度肝を抜かれる。

 また、お互いを求めながらすれ違いを続けてきた、ノノとラルクの結末にも胸を打たれた。爽快でありながら少し切なく、時の流れと宇宙の広大さに絶句する「トップの続編」らしい最終話。「試写会が7月7日の七夕に行なわれた理由」に、上映が終了してもしばし呆然としていた。前作と新シリーズを通して見れば「トップをねらえ2!とは、“こういう物語だったのか”」と感動するだろう。

~第6話より~
ノノとすれ違ったまま、最終決戦を迎えるラルク トップレス達を含め、人類は総力をあげて「変動重力源」との戦いに赴くのだが……
(C)2003 GAINAX/TOP2委員会

 DVDは8月25日発売で、価格はこれまでと同じ6,090円。本編の収録時間は約30分。映像はビスタサイズをスクイーズ収録。音声はドルビーデジタル5.1chとドルビーデジタルステレオの2種類で収めている。


■ 劇場版の制作が決定

上映前にはラルク役の坂本真綾さん(左)、ノノ役の福井裕佳梨さん(中央)、監督の鶴巻和哉氏(右)が舞台挨拶を行なった

 なお、「トップをねらえ2!」と、前作「トップをねらえ!」を合わせて楽しみたいという要望に応えるプロジェクトとして、劇場映画化が決定。新作カットを追加し、再編集した「トップをねらえ2!」と、「トップをねらえ!」の再編集版が上映される。

 後者は「ウラシマ効果で新録した」というオリジナルキャストの新音声を使い、音声を5.1ch化したもので、2本立てとして2006年秋に公開予定だ。本編はどちらも90分程度になる予定。


■ 「今までの人生で一番感動した」

坂本真綾さん

 試写会には監督の鶴巻和哉氏、主役のノノを演じた福井裕佳梨さん、ラルク役の坂本真綾さんが登場。作品を振り返った。

 「完成した形で第6話を見たのは今日が初めて。約2年関わってきましたが、その間にあったことが次々と思い出されて、この作品に関われて本当に良かったという気持ちです」と語るのは坂本真綾さん。「隣で見ていた裕佳梨ちゃんは最初からずっと泣いていました。でも、最後の方では私もウルウルして、2人で泣いてました」と笑う。

 福井さんは「本当に衝撃的な物語でした。これからどうなるのか、前から知っていたはずなのに、完成した映像を見ると想像していたよりも遥かに凄くて、胸がいっぱいになりました。今までの人生の中で一番と言って良いくらい感動して奮えました。ノノを演じられて、感謝の気持ちで一杯です」と、目に涙をためた。

福井裕佳梨さん

 配役について鶴巻監督は、「福井さんはフリクリという作品から、その声や演技に惹かれていて、代えがたい役者さんだと思っていた。トップ2では最初の段階から“ノノは福井さん”と決めていた。その確信に間違いはなかった」と評価。

 坂本さんについても「最後まで見ていただければわかると思うが、この作品はラルクが成長し、変わっていく物語でもある。そんな彼女の演技については坂本さんにお任せして正解で、アフレコの時も随分楽をさせてもらいました」とニッコリ。

 最後に監督は「最初から今日の試写会は、七夕にやらなければ意味がないと思って作っていた。“間に合わないかも”と思った時もあったけど、多くのスタッフに支えられて完成させることができました」と喜びを語る。

 最終話のリリースを心待ちにしているファンはもちろんのこと、「トップをねらえ」をこれから見てみようという人にも、要注目の最終巻。ぜひ「七夕に試写会が行なわれた理由」をDVDで体験して欲しい。

上映中は姉妹でウルウルしていたという 監督の鶴巻和哉氏

□バンダイビジュアルのホームページ
http://www.bandaivisual.co.jp/
□ガイナックスのホームページ
http://www.gainax.co.jp/
□トップをねらえ2! のホームページ
http://www.top2.jp/
□関連記事
【2004年10月6日】DVD「トップをねらえ2!」の完成披露試写会が開催
-福井裕佳梨がコスプレで登場。「真綾お姉さま萌え!」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041006/bandai.htm

(2006年7月7日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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