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オネスト・テクノロジーは、外出先からネット経由で自宅のテレビを視聴できるソフトウェア「MY-IPTV Anywhere」を発売する。ダウンロード販売は8月4日からで、価格は4,200円。パッケージ版は9月中旬を予定しており、予価は9,800円。
サーバーソフトとクライアントソフトの2つで構成。テレビチューナを内蔵した自宅のパソコンにサーバーソフトをインストール。外出先のパソコンにクライアントをインストールし、ネット経由で自宅パソコンのテレビ映像が視聴できる。 サーバーマシン用のチューナ機器などは製品に含まれていないが、既存のソフトウェアエンコード型テレビチューナカードやキャプチャユニットなどが利用可能。PCを2台使用し、ソフトウェアのみを提供することで安価で遠隔視聴環境を構築できる。 なお、発売日や価格は未定だが、2006年秋以降にはWindows Mobile用のクライアントソフトも投入予定。PDAなどのモバイル端末でも視聴できるようになるという。 最大の特徴は、個人向けの遠隔視聴ソフトとしては初めて、配信フォーマットにMPEG-4 AVC(H.264)を採用したこと。回線速度は、サーバー側の上りが512kbps以上、クライアント側の下りが1Mbps以上必要。推奨速度は上りが1Mbps以上、下りが1.5Mbs以上。回線速度に応じて圧縮率は自動的に調整されるという。 対応スペックはサーバー側が2GHz以上のIntel/AMDプロセッサ。クライアント側が500MHz以上のCPU。メモリは256MB以上で、512MB以上を推奨している。対応OSはWindows 2000/XP。 録画機能も備えており、クライアント側からリモート操作することで、サーバー側で録画が可能。ただし、その際の録画フォーマットはMPEG-1となる。録画済みコンテンツのストリーミング視聴は行なえず、後日のアップデートで録画ファイルのダウンロード(転送)をサポート予定。また、DVDメディアをセットしておくことで、録画済コンテンツのライティングも遠隔で行なえる。サーバーマシンがWake On LANに対応していれば、クライアントマシンからサーバーマシンを休止/スタンバイ状態に制御可能。 なお、サーバーマシンとクライアントマシンを接続するための中間サーバーは、オネスト・テクノロジーが用意したものを無料で利用可能。ただし、自宅にグローバルIPが割り当てられていることと、ルータを使用している際はポート・フォワーディングが可能な機種である必要がある。 同社ではコンシューマ向けだけでなく、業務向けのOEM/バンドル提供も積極的に行なうとしている。提供形態はソフトウェアのみの提供だけでなく、ISP向けに同社製USBキャプチャボックスとのセット販売を行なったり、中間サーバーを含むトータルソリューションとしても提供も予定。エンドユーザーの管理をOEM先企業が直接行なうこともできるという。
また、インターフェイスのカスタマイズや、ポータルサイトへのリンク機能、インスタント・メッセンジャー機能、RSSリーダー、広告表示機能の追加、エンコーダを搭載したハードウェアへの対応など、ニーズに合わせたカスタマイズも可能としている。
□オネスト・テクノロジーのホームページ
(2006年7月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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