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株式会社ルネサス テクノロジは24日、携帯電話などの携帯機器で720×480ドット/30fpsのVC-1動画をデコードできるというハードウェアIPを開発したと発表した。2007年後半の実用化を予定している。 同社が展開している画像処理用のプロセッサ「Video Processing Unit 4(VPU4)」にVC-1のSimple Profileをデコードする機能を追加。1つのLSIでMPEG-4/H.264/VC-1の3つの圧縮規格に対応できるようになる。 処理能力としては、IPの動作周波数が66MHzあれば720×480ドット/30fpsのVC-1動画をデコードできるという。同社では「Webサイト上のVC-1で圧縮されたコンテンツをデコードし、テレビのような滑らかな再生ができる」としている。 なお、デコード機能追加にあたっては、既に対応しているMPEG-4、H.264用と共通できる処理では回路を共有化。VC-1デコードで使用する内部メモリについても、既存の内部メモリと共有化し、回路規模の増加を抑えた。コンテンツの内容により動作が不要な回路ブロックへのクロック供給を停止するなど、低消費電力化にも注力している。
開発背景には、フルブラウザを備えた携帯電話が多数登場している現状がある。ルネサスでは「携帯電話向けに作成されたコンテンツだけでなく、PC向けに作られたコンテンツも閲覧するために、VC-1デコード機能へのニーズが高くなる」と見込んでおり、同IPの製品適用を進めていく考え。
□ルネサス テクノロジのホームページ
(2006年8月24日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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