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ヤマハ株式会社は、ノートパソコンや携帯電話への組み込み向けの小型ステレオデジタルアンプIC「YDA144」を開発し、9月1日からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は210円で、月産50万個を予定している。
新たに「ノンクリップデジタルアンプ技術」を採用したデジタルアンプIC。「クリップ」とはスピーカーの最大出力を超える過大入力の発生時に、スピーカーの電圧に制限されることで出力音声が歪んでしまい、音割れなどの不快な音を発生したり、スピーカーを痛めてしまう現象のこと。 ノンクリップデジタルアンプ技術では、アンプ出力を常時内部回路で監視。クリップを検出すると、自動で入力信号を減衰させることで、クリップの発生を防ぐ。ノンクリップ動作可能な入力範囲は10dB。 ノートパソコンや携帯電話が備える小型スピーカーは許容入力が小さいため、クリップ現象が起こりやすい。YDA144は、こうした許容入力の小さいスピーカーと組み合わせて使えるように、アンプの回路内にクリップ防止機能を組み込んだ。電源電圧低下時も回路動作は追従するため、電源利用率の少ないノンクリップ動作が行なえるという。 そのほか、LCフィルタを省略し、ICとスピーカーを直接接続できるスピーカードライブ回路「ピュアパルスダイレクトスピーカードライブ回路」を採用するほか、低歪率特性と低ノイズ特性を実現し、実装スペースの縮小も果たしているという。パッケージサイズは2×2×1mm(縦×横×厚さ)。 歪率とノイズ特性は0.03%、S/N比は95dB。最大出力は0.75W×2chで、動作電源電圧範囲は2.7~5.25V。 □ヤマハのホームページ ( 2006年8月24日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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