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株式会社ジュピターテレコム(J:COM)と松下電器産業株式会社は、松下電器が保有するケーブルウエスト株式会社の全株式を、総額409億円でJ:COMに譲渡することで合意した。株式譲渡時期は9月28日を予定している。 ケーブルウエストは、大阪市内9区と大阪府北部の11市1町で事業展開する国内第3位のケーブルテレビ事業者で、現在の加入世帯は約35万。 松下電器の保有するケーブルウエスト株式は発行済み株式の約56%となる10万7,801株。J:COMは同株の譲渡を受け、ケーブルウェストを傘下に置くことで、J:COMの加入世帯は現在の223万世帯から、258万世帯まで拡大。CATV市場における加入者ベースのJ:COMのシェアは現在の30%から、35%まで拡大する。 J:COMでは、「ケーブルウェストのサービス提供地域は、J:COMのサービスエリアと隣接しており、設備の共用や番組の共同購入による運用コスト低減が可能。営業やマーケティングの効率化など、事業戦略上の相乗効果が期待できる」と、株式取得の意図を説明。また、伝送路の敷設が完了しているエリア内の世帯数を示す「ホームパス」も、従来の813万世帯から、943万世帯に拡大するため、「潜在的な顧客基盤も大きく強化される」としている。 併せて松下電器のSTB事業とTナビサービス事業分野での協力を強化。さらに、松下電器は同社が保有するジェイコム湘南、ジェイコム千葉、ジェイコム関西、北摂ケーブルネット、関西マルチメディアサービスの株式を、約39億円でJ:COMに譲渡する。 松下電器では、「今回の株式譲渡と、J:COMとの関係強化により、STB事業や放送システム事業への経営資源を集中。Tナビサービスの拡大と併せてさらなる成長を目指す」としている。 □J:COMのホームぺージ ( 2006年8月28日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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