アムロやシャアが集結! ガンダムの祭典「Gフェスティバル」が開幕 －SEEDのキャストも登場。初代ガンダムのDVD-BOX情報も

8月26日開催 会場：東京・日比谷公会堂

開場前から多くのファンが詰め掛けた

　バンダイビジュアル株式会社と角川書店の雑誌・月刊ガンダムエースが主催する、ガンダムの総合イベント「Gフェスティバル '06」が26日、東京・日比谷公会堂で開催。初代の「機動戦士ガンダム」から「ガンダム SEED DESTINY」、「SEED C.E.73 -STARGAZER-」など、新旧のガンダム作品に関わる声優が登場。熱気に溢れるステージが展開した。

　「Gフェスティバル」は、ガンダム作品の最新プローション映像の上映や、豪華キャストを招いてのトークショー、テーマ曲を歌うアーティストによるライブなどで構成されるイベント。「ガンダムエース8月号」に付属した専用ハガキで応募し、東京・大阪会場で合計2,500人が抽選で招待された。

　SEEDやSTARGAZERなどの新作キャストだけでなく、機動戦士ガンダムからアムロ役の古谷徹さん、シャア役の池田秀一さん、ララァ役の潘恵子さんが登場するなど、非常に豪華な内容となった。

ガンダムエースのマスコットとも言うべきキャラクター「彗星ヒヨコ」が観客席に登場。ステージに熱い視線を向けていた		物販コーナーも設けられており、多くのファンで賑わった

■ 初代ガンダムのキャストが集結

　初代・機動戦士ガンダムが放送されてから約27年。既報の通りDVD-BOXのリリースも決定しており、DVD-BOX1(BCBA-2620/37,800円)は12月22日、DVD-BOX2(BCBA-2621/31,500円)は2007年1月26日に発売される。さらに、総合アニメ情報サイト「.ANIME(ドットアニメ)」ではガンダムのヘッド型DVD-BOX収納ケースをセットにした販売(99,800円)も予定している。

　出演声優は、アムロ役の古谷徹さんが「親父にもぶたれたことないのに!!」と叫ぶなど、お馴染みのセリフとともに登場。豪華な面々に、集まった観客からは感嘆にも似た歓声が湧き上がった。司会を務めた声優の諏訪部順一さんも、子供の頃からガンダムファンだという1人。「鳥肌が立ちっぱなしです」と感激した様子だ。

　古谷さんは放送当時を振り返り「視聴率も低く、オモチャも売れず、どうなっちゃうんだろうと思っていたくらい。まさかガンダムがこんなに長く続くとは考えてもいなかった」と語る。アムロというキャラクターの魅力については「一番の魅力は声の良さかな」と笑いながら「やっぱりひたむきさだと思います」と話した。

左からアムロ役の古谷徹さん、ララァ役の潘恵子さん、シャア役の池田秀一さん

テレビシリーズのDVD-BOX化が決定

　「こうしたイベントは何十年ぶり。ファンの皆さんに会えると思うと嬉しくて、イベント前からワクワクしていました」と語るのはララァ役の潘恵子さん。ララァの魅力については「神秘的なところと、“あなたを守ってあげる”というところかな」と微笑んだ。

　シャア役の池田秀一さんは、シャアの魅力について一言「それがわからないから良いんだよ」とコメント。シャアそのままの渋い声と相まって、一際大きな歓声を浴びた。

　また、放送開始からもうじき30周年を迎えることもあり、古谷さんは「ガンダムファンの皆さんとのツアーイベントがやりたい。できればハワイツアー、予算がなければ熱海温泉旅行でもいいや」との提案。池田さんが「後3年生きなければ」と語り、古谷さんに「お願いしますよ」と突っ込まれる一幕も。潘さんは「エピソード・ララァみたいな感じで、ララァの生い立ちなんかを新作にして欲しい」と語り、賛同の歓声が巻き起こった。

スクリーンではフィルムから1コマずつハイビジョンでスキャニングしデジタルデータ化する、「HDプレミアムマスター」作業の様子なども紹介された

　最後に古谷さんは「アフレコ当時は25歳。大学卒業後にプロ声優の道に入って間もなく、プロとしてやっていけるかどうか悩んだ時期だった。“巨人の星”の星飛雄馬役のイメージもこびりついていて、“あいつは飛雄馬しかできない”などとも言われた。現在のプロ声優・古谷徹があるのは、ガンダムがヒットしたおかげ。初代ガンダムは劇場版しか観たことがないという人も多いかもしれないが、TV版DVD-BOXに収録されている細かいセリフやキャラクターの生活感なども入っている。SEEDやSEED DESTINYなどの原点になった作品を味わってほしい」と語った。

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■ 「SEED DESTINY」と「SEED C.E.73 -STARGAZER-」

　劇場版の製作も決定した「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」からは、アスラン役の石田彰さん、キラ役の保志総一朗さん、シン役の鈴村健一さん、ルナマリア役の坂本真綾さん、メイリン役の折笠富美子さん、レイ役の関俊彦さんが参加。

　さらに、11月24日からDVD発売が予定され、7月からは先行ネット配信も行なわれている新作「機動戦士ガンダムSEED C.E. 73 -STARGAZER-」のキャストも登壇。スウェン役の小野大輔さん、ソル役の福山潤さん、ミューディー役の佐藤利奈さんが登場した。

　ステージではキャストが3つのグループに別れ、クイズなどで対決する「Gフェスバトル」が繰り広げられた。成績によって一流、二流などのランク分けがなされ、一流のSEED声優に選ばれたチームには、初代ガンダムのTV版DVD-BOXを含む豪華なグッズがプレゼントされるという特典付き。珍回答の連続に笑いが絶えないバトルが展開された。

「SEED DESTINY」と「SEED C.E.73 -STARGAZER-」からキャストが集結。「Gフェスバトル」を繰り広げた

作品に関するトークショーも行なわれた	成績によりSEED声優ランクが決定。一流は豪華なソファに座れるが、三流は座布団!?	シャア大佐のセリフを考えるコーナー。模範解答は「30過ぎてもガンダムガンダムって… どうかと思うねボカァ!」「いけません大佐…」というもの

　「ソファに座るシャア大佐と、その発言をいさめるララァという1コマ漫画に、言葉を当てはめよ」という問題では、坂本真綾さんが「一杯飲んでるんだけど乗っちゃっていいかな/いけません大佐……」という素晴らしい回答。石田彰さんは「あれ、ランダエタ選手の勝ちだよな/いけません大佐……」などの爆笑回答を連発。場内を大いに盛り上げた。

　「シャアザクの絵を描け」という問題でも、保志総一朗さんの「上半身を気合入れて描いていたら、下半身に時間が無くなった」というものなど、オモシロ・イラストが多数登場。坂本さんも真剣に描いたが、出来上がったシャアザクは、鈴村健一さんがかつて誤って手にしてしまったガンダムに似たプラモデル「モビルフォース・ガンガル」にそっくり。「これガンガルじゃん!!」と叫ぶ二流チームの鈴村さんの声をむなしく、会場を最も沸かせた坂本さんを含む一流チームが逃げ切って優勝した。

様々なイラストが発表された	保志さんのシャアザク。上半身までは細かく描けているが、下半身まで時間がまわらず	関俊彦さんのシャアザク(左)の胴体はまるでドラえもん!?

坂本さんのイラストはガンダムではなく、ガンガルにそっくり!?	一流ガンダム声優は、坂本真綾さん、折笠富美子さん、石田彰さんチームに決定した	生ナレーションは置鮎龍太郎さん(左)が担当。MCは諏訪部順一さんと進藤尚美さんが担当した

　ステージではそのほかにも、「21世紀の新しい映像で表現するガンダム」をテーマにした新作DVD「GUNDUM EVOLVE../Ω」(ガンダムイボルブ ダブルドットスラッシュ オメガ/BCBA-2690/10月27日発売/5,040円)や、劇場版「機動戦士Zガンダム」の紹介も行なわれた。

　さらに、11月24日に発売される「SEED DESTINY」の総集編にあたる「スペシャルエディションIII 運命(さだめ)の業火」(BCBA-2517/5,040円)のプロモーション映像も上映。新作カットの場面では会場から悲鳴にも似た歓声があがるなど、劇場版に向けて「SEED」も再び熱く盛り上がりそうだ。ステージはFictionJunction YUUKAらによるライブコーナーを経て、大きな拍手とともに幕を閉じた。

□バンダイビジュアルのホームページ
http://www.bandaivisual.co.jp/
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(2006年8月29日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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