|
株式会社フロントメディアは31日、同社が展開している携帯電話向けの動画配信サービス「Qlick.TV」(クリック ドット ティービー)において、NTTドコモの高速通信サービス「HSDPA」を利用して、高画質な動画を配信するサービスを9月7日より開始すると発表した。なお、それに先駆けて8月31日から「Qlick.TV」とjig.jp(ジグジェイピー)モバイルサイトにてデモバージョンが配信されている。 9月7日からは、これまで配信していたコンテンツがHSDPA対応端末でより高画質なバージョンを視聴できるようになる。また、9月8日からHSDPA対応後の第1弾コンテンツとして、新作アニメ「BLACK BLOOD BROTHERS」を配信する。 パケット料金は別途必要となるが、サービス自体は会員登録を行なうことで無料で利用可能。テレビと同様にコンテンツの合間に広告を入れることで収益を得るビジネスモデル。同社は「携帯電話向け放送局」と表現しており、ニュースや天気予報・音楽など、様々な分野の番組を無料放送。年内に100万人の視聴登録を目指す。 HSDPAとは、W-CDMAの通信を高速化したもので、従来の5倍以上となる最大3.6Mbpsのダウンロード速度を実現できる。対応端末としてNEC製のFOMA端末「N902iX HIGH-SPEED」が8月31日に発売されている。 「Qlick.TV」では、このHSDPAを利用してアニメなどの動画コンテンツを配信する。9月8日からは、東芝エンタテイメントから提供された秋の新作アニメ「BLACK BLOOD BROTHERS」を配信する。同作品は9月8日から東京MXテレビやキッズステーションで放送されることが決定しているが、「Qlick.TV」では地上波放送直後に配信するとしている。
高速ダウンロードを活用し、従来の約3倍のデータ量で配信。画質の高さが特徴で、同社は「ワンセグ並み。携帯電話放送史上最高の画質を実現した」としている。なお、視聴には専用のアプリケーションが必要で、初回にダウンロードすれば以降は入手する必要はない。対応キャリアはi-mode、vodafone live!、EZweb(映像が視聴できるのはi-modeのみ)。
なお、HSDPA対応エリアは31日時点で東京23区から開始され、10月末までに全国主要都市に拡大される予定。対応エリア外では通常のFOMAと同様に最高384kbpsのパケット通信が行なえる。
□フロントメディアのホームページ
(2006年8月31日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|