|
株式会社マランツ コンシューマー マーケティングは、Bowres & Wilkins(B&W)のスピーカー新モデルとして、CMシリーズのトールボーイタイプ「CM7」と、センター「CMC」を発売する。発売日はどちらも2007年1月。価格はCM7が1本121,800円、CMCが91,350円。 1月からペア12万円で販売しているブックシェルフスピーカー「CM1」と同シリーズ。CM1は低価格ながら、ノーチラス・チューブ搭載のツイータをケブラーコーンウーファを採用するなど、上位モデルの技術を投入したことが特徴。新モデルでもこの特徴を踏襲しており、CM1と組み合わせてシアター利用も想定している。仕上げはCM1と同様にメープル、ローズナット、ウェンジの3色を用意する。
■ CM7 3ウェイ、3スピーカーのトールボーイタイプ。エンクロージャはバスレフとなっており、背面にポートを備える。ツイータはB&W独自のノーチラスチューブローディングを搭載。外観的には通常のドーム型ツイータだが、内部に隠れたユニット背面にチューブ機構を備えている。サイズは25mm径で、振動板はアルミニウムのドーム型。
ミッドレンジは、ハイエンドの800シリーズや700シリーズでも採用されているウォーブン・ケブラーコーンFSTユニットを使用。FSTユニットは従来のロールエッジではなく、密度が低くて柔軟なリングで支えられているのが特徴。そのため、外観的にはエッジが無く、エッジからコーンに反射されるエネルギーを削減。ハイスピードな再生音を実現している。 なお、CM7に搭載されているFSTミッドレンジは13cm径と、上位モデルのユニットと比べると小さいため、トランジェントの良さに磨きがかかっており「私が知る限り、B&Wのユニットの中で最もハイスピードなユニットになっている」(D&Mホールディングス マランツブランドカンパニー商品企画部の澤田龍一氏)という。 そのため、普通のウーファではミッドレンジの音に追いつかない。そこで、ウーファの振動板自体は紙とケブラーを混ぜた従来製品でも採用しているものだが、厚さを薄くしており、トランジェントを向上させているという。ユニットサイズは16.5cm径。
スピーカー全体の再生周波数帯域は34Hz~50kHz。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は350/4kHz。ポートは風切音を低減するフローポートを採用。CM1と同様にウレタン製のダクトプラグが付属し、低音の調整ができるが、プラグにも穴が開いており、詰めた状態でもバスレフとなる。スパイクを含まない外形寸法は200×300×910mm(幅×奥行き×高さ)。重量は20kg。
■ CMC
CM1とほぼ同じユニットを採用したセンター用スピーカー。2ウェイ3スピーカーのバーチカルツインタイプを採用。ツイータはCM1/7と同じノーチラスチューブを備えたアルミドームで、口径は25mm。ただし、CM1/7とは異なり、センター用として防磁処理がほどこされている。
ミッドレンジはFSTではないが、ウォーブン・ケブラー・コーンを使ったユニットを採用。CM1と同じだがこちらも防磁処理されている。口径は130mm径。エンクロージャはバスレフで、スピーカー全体の再生周波数帯域は45Hz~50kHz。クロスオーバー周波数は4kHz。インピーダンスは8Ω。外形寸法は480×275×166.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7.5kg。
■ CM7はハイスピードサウンド 商品企画部の澤田氏はCM7の音の傾向について「非常にハイスピードで、スタンダードな外観からは想像できない音。俗に言うヨーロッパサウンドとは異なるので、ぜひ聞いてみて欲しい」とアピールした。 さらに、1月に販売したCM1については「日本だけでなく、販売している各地域で非常に好評。生産工場も常にフル稼働しているが、供給が追いつかない状態」と説明。新モデルのリリース時期にも影響があるようで「CM7/CMCともに量産可能な段階なのだが、品薄のCM1すら紹介できていない地域もある。このような状態でCM7/CMCも案内するのは早いというB&W側の意向もあり、2007年1月のリリースになった」と説明した。
□マランツのホームページ
(2006年9月6日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|