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株式会社東芝は13日、欧州での液晶テレビ事業強化のため、ポーランドのヴロツワフ郊外・コビエジェツェに液晶テレビの製造販売会社である東芝テレビ中欧社を9月に設立すると発表。13日にポーランド経済省と工場の建設で基本合意に達し、ワルシャワにて調印式を行なった。 資本金は設立時1億円で、東芝が100%負担。生産開始は2007年8月を予定。敷地面積は約226,500m2を予定。人員規模は2010年までに約1,000人。 東芝では現在、欧州向けの液晶テレビを英国にある東芝情報システム英国社で行なっている。だが、欧州における液晶テレビ市場の伸長が2005年度の870万台から2009年度に約3,300万台と見込まれるなど、需要が急速に拡大。それに対応するため、新会社の設立を決定した。 今後5年間で約60億円規模の投資を行ない、テレビ製造の第2拠点として建設。英国工場と合わせ、2009年度には32型以上の大型液晶テレビを中心に、年間約300万台の生産を目指すという。
コビエジェツェを建設地に選んだ理由について同社は、ヴロツワフから約8kmの位置にあり高速道路や幹線道路へのアクセスが良いこと、基幹部品であるパネルや、そのほかの部品調達、全欧州に販売する際の物流などの面で大きなメリットがあるなどのインフラ要素を挙げている。また、近郊に教育施設や工科系大学が多いことから、技術レベルの高い技術者の確保も容易に行なえるとしている。
□東芝のホームページ
(2006年9月14日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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