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メインホールでは大画面テレビやプロジェクタ、シアターシステムの新モデルが目立つ「A&Vフェスタ2006」。しかし、オーディオテクニカはヘッドフォンとヘッドフォンアンプで計3モデルの新製品を展示。 また、2階、および中2階の視聴ルームでは各メーカーが新製品を使った視聴デモも実施。さらに、併設されたアネックスホールではピュアオーディオメーカーが新製品を展示。ここではオーディオテクニカを中心に、そのほかの展示をレポートする。
■ オーディオテクニカ
ポータブルオーディオ人気と連動し、音質面から注目が高まっているカナル型イヤフォン。2005年11月に「ATH-CK7」(実売1万円)でカナル型市場に参入したテクニカは、新モデル「ATH-CK6」を展示している。
発売日は10月20日で、価格は6,090円。クラスイメージとしては「ハイエンドモデルであるCK7の下位モデルというよりも、ATH-CK5(3,675円)の上位モデルとイメージしてもらいたい」(同社)という。 最大の特徴は、18通りの装着スタイルを持っていること。CK5と同様に、ハウジング部に突起を設け、耳から落ちるのを防ぐ独自の「P-EAR」を装備しているのだが、突起部の「ループサポート」が、長さや形状の異なる3タイプを同梱している。さらに、イヤーピースも通常のカナル型は大/中/小の3種類だが、CK6では3種類それぞれに、円形と楕円形の2タイプ、計6種類を同梱している。 6種類のイヤーピースに、3種類のループサポートで計18通りの装着スタイルが可能となる。「耳の穴が楕円形の人が意外と多くいるため、ループサポートと合わせて色々着け換えていけば、最高にフィットする組み合わせが見つかるはず」(同社)としている。 カラーリングはブラックとシルバーの2種類。ドライバーは10.7mm径で、ネオジウムマグネットを採用。再生周波数帯域は15Hz~28kHz。コードは1.2mのY型で、プラグはステレオミニの金メッキ仕様。
ヘッドフォンの「ATH-OR7」は、「高音質」、「超軽量」、「快適フィット」を追求したというポータブル向けヘッドフォン。10月20日の発売予定で、価格は22,050円。カラーはシルバーとブラックを用意する。 ヘッドアームにマグネシウムを採用することで、コードを除いた重量130gを実現。折り畳み機構も備えているほか、圧迫感を低減したというトータルイヤフィット設計も採用している。ユニットは40mm径でネオジウムマグネットを使用。再生周波数帯域は15Hz~28kHz。コードは1.2mのY型で両出し。 「ATH-ES3」も軽量かつシンプルなデザインが特徴。9月22日発売で、価格は7,875円。カラーはブラックとホワイトで、ハウジングにアルミを使用している。新開発の28mm径ドライバユニットを搭載し、ネオジウムマグネットやCCAWボイスコイルを採用。再生周波数特性は10Hz~25kHz。ケーブルは1.2mのY型で、ケーブルを除いた重量は約58g。
ヘッドフォンアンプの新モデル「AT-HA25D」は、24bit/192kHz対応のDACを内蔵したことが特徴。ライン出力も備えているため、単体のDACとしても利用できるという。アンプ部の最大出力は100mW×2ch(32Ω時)。S/N比はアンプ部が90dB以上、DAC部が96dB以上。10月20日発売で価格は26,250円。 入力端子としてアナログ音声(RCA)、光デジタルを各1系統装備。出力はヘッドフォン(標準プラグ)に加え、アナログ音声(RCAのライン出力)と、光デジタルのスルー出力端子も備えている。外形寸法は105×135×44mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約450g。天面がスケルトン仕様となっており、稼動中は内部が青く光る。
■ マイクロソフト 初参加となるマイクロソフトのブースでは、「デジタルサウンドはロスレス」として、WMA Losslessフォーマットの音質をアピール。さらに、ネットワーク連携機能を備え、WMAなどの圧縮オーディオファイルのデコードに対応した各社のAVアンプを集め、展示している。 オンキヨーはWMA Losslessのデコードに対応したAVアンプを参考展示。ハイエンドモデル「TX-NA1000」(63万円)の筐体を利用したものだが「新製品の展示というよりも、技術展示に近い」(オンキヨー)という。「Windows Vistaの発売と同時や、2007年の秋頃に投入するモデルでロスレスに対応したいとは考えている。しかし、それがハイエンドになるのか、価格帯などは未定」だという。 DLNA Ver1.0に対応するほか、Windows Media製品との接続互換を認める「PlaysForSure」規格も取得する予定。
■ そのほか ソリューション システムズのブースでは、10月7日から発売する「SpyderTV 日本語対応版」(49,350円)を展示。表示デバイスの色味などを正確なものに調整するためのキャリブレーションシステムで、コンシューマ向けのテレビでも利用できることが特徴。画面のをスキャンするユニットと、PC用ソフトで構成される。 また、新モデル「Spyder2PRO」も参考展示。センサー部はSpyderTVと共通だが、フロントプロジェクタ調整用に、スクリーンに向けてスキャンができることが特徴。さらにSpyderTVでは輝度/コントラスト/色味などが調整できたが、「Spyder2PRO」ではゲインやバイアス値も調整できるようになっており、より細かなキャリブレーションが行なえるという。2006年末の発売を予定しており、価格は「SpyderTV 日本語対応版」の倍程度を予定。ソフトウェアを含め、Spyder2PROも日本語版としてリリースされるという。
□日本オーディオ協会のホームページ
(2006年9月21日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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