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東京ゲームショウ2006が22日、幕張メッセで開幕した。会期は9月22日から24日までだが、22日はビジネスデイとなっている。入場料は中学生以上が1,200円、小学生以下は無料。主催は、社団法人コンピュータエンターテインメント協会。 ゲームの総合イベントだが、PLAYSTATION 3や、HD DVDドライブの発売を11月22日に控えたXbox 360の新たな展開など、AVファンにも見逃せないイベントとなっている。 マイクロソフトのブースでは、A&Vフェスタに続いて「Xbox 360 HD DVD プレーヤー」が展示されている。発売日は既報の通り11月22日で、価格は20,790円。Xbox 360本体の価格が39,975円(D端子HD AVケーブル付属の標準パッケージ)/29,800円(コンポジットAVケーブル付属のコアシステム)のため、合計60,765円/50,590円でHD DVDビデオ再生環境が整うことが最大のポイント。また、仕様についての追加情報も明らかになった。
Xbox 360とHD DVDドライブはUSBで接続。HD DVDドライブ自体は付属のACアダプタで動作する。HD DVDソフトの映像デコードはXbox 360に内蔵されたATI製のGPUで行なう。 また、現在のXbox 360はD4(720p)の出力までしか対応していないが、ハードウェア的には既に1080pに対応しているという。マイクロソフト ディベロップメント株式会社 Xbox事業本部プラットフォーム開発統括部のテクノロジ&エクスペリエンス グループ ハードウェア プログラムマネージャの浅田真氏によれば「Xbox 360リリース当時はD5(1080p)入力に対応したテレビなどが少なかったため、出力は非対応としていた」という。 しかしHD DVDドライブ発売と同時期の秋頃に「1080p出力を可能にするファームウェアをリリースする予定。アップデートを行なうことで、現在のD端子ケーブルなどで1080p出力が利用できるようになる。AACSで1080pのアナログ出力が許可されたことで実現できた機能でもある」という。なお、映像ソフトの1080pアナログ出力は2011年に再検討される予定だが「ゲーム機のスパンは5年程度と考えているため、当面問題はないと考えている」と話していた。
一方、HDMI端子を備えたXbox 360の可能性については「現在のところ予定はない。HD DVDドライブ発売後の市場の要望も見ていきたい」と語った。 また、音声出力面ではXbox 360のデジタル音声出力は光デジタルのみのため、HD DVDのドルビーTureHDなどのロスレス・マルチチャンネルデータなどをスルー出力することはできない。そのため、光デジタルではドルビーデジタル出力を、アナログの2ch出力はプロロジックIIになるという。 マイクロソフトブース内のステージでは、HD DVDプレーヤーの「製品版の一歩手前」というベータ機が見られるほか、実際にHD DVDソフトの映画を再生するデモも行なっている。
Xbox 360再生時でもHD DVDソフトのインタラクティブ機能を利用でき、Xbox LIVEの音声チャットを利用しながらHD DVDを再生することも可能だという。さらに、本編再生中に特典コンテンツのP in P再生をしたり、Xbox 360のメニュー画面を呼び出すことも確認できる。
□東京ゲームショウのホームページ
(2006年9月22日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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