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■ 東芝はワンセグ対応「ポータロウ」を出展 東芝ブースでは、ポータブルDVDプレーヤー「ポータロウ」のワンセグ対応モデルを参考展示している。 「SD-P90DT」はワンセグチューナを内蔵し、9型のIPS液晶を搭載したポータブルDVDプレーヤー。「SD-P2800」の後継モデルで、ワンセグチューナを追加したほか、液晶も最新のIPSパネルを搭載する。 DVDビデオに加え、DVD-R/RW、DivXやMP3を記録したCD-R/RWなどの再生が可能。ポータロウの最上位モデルとなり、12月下旬の発売を予定している。価格は「SD-P2800と、オプションのワンセグチューナ(SD-PDT1。実売14,800円)のセットよりは安くなる見込み」という。 「SD-P50DT」は、5インチ液晶を搭載した小型のDVDプレーヤーで、DVDビデオのほか、DivXを記録したCD-R/RWなどの再生に対応。背面にDVDトレー部を備えたデザインが特徴。専用クレードルで充電を行なう。発売は12月下旬の予定。 また、技術ブースでは、燃料電池を搭載する地デジ対応のモバイルプレーヤーのモックを参考展示していた。燃料電池部をスタンド形状にすることで、テーブルなどに自立させて利用できる。また、同社のポータブルワンセグプレーヤー「gigabeat V30」に同等の燃料電池モジュールを搭載したモックアップも合わせて展示していた。
■TBSのデジタルラジオ/ワンセグ共用モジュール2種 NHKブースでは、TBSがデジタルラジオ/ワンセグ共用USBモジュールの試作機と、PCカード型モジュールの試作機を参考展示した。開発はエスケイネット。発売時期や価格については未定だが、「本放送を行なう周波数帯の割り当てさえ決定すれば、本放送開始前の発売もありうる」としている。 対応OSはWindows XP。デジタルラジオとワンセグ放送の受信が行なえるほか、P2プロファイル対応のデータ放送や電子番組表(EPG)表示に対応。TSファイルの録画/再生なども利用可能。製品版ではPCカード型モジュールにはホイップアンテナが搭載される。
また、ダイナコネクティブは、同社開発のワンセグチューナ内蔵のポータブルDVDプレーヤーを参考出展。詳細な仕様はまだ決まっていないが、12月発売を目指して開発を進めており、発売時の予想価格は39,800円前後を予定しているという。 その他にも、同社開発のワンセグチューナを利用し、サイズの異なる液晶ディスプレイ3種類に映像出力を行なうデモも行なっていた。
■ 村田製作所もSDIOワンセグチューナを開発 村田製作所ブースでは、未発表のSDカード型ワンセグチューナモジュールとPDAの組み合わせによるワンセグ放送視聴のデモを行なった。参考展示のため、詳細な仕様については未定。アンテナは外部と接続して利用していた。発売時期は未定。 そのほかにもワンセグチューナや地上デジタルラジオ用表面波フィルタなど、部品の新製品も展示。それら製品を利用し、ワンセグ放送を受信させるデモも行なっていた。デモ用の開発基盤に同社製ワンセグチューナを搭載し、液晶ディスプレイを備えたもので、ワンセグ放送の受信と映像出力を行なった。
ゼンテックテクノロジーブースでは、発表済みのSDIOワンセグチューナモジュールとリファレンス基盤やPDAと組み合わせてのデモを行なった。 ユニットの背面には独自コネクタを備え、外部アンテナ接続にも対応。なお、ユニット内にも小型のアンテナを内蔵するため、受信状況がよければ外部アンテナなしでも動作するという。 まだOEM先への出荷は確定していないが、製品として市場に出た時の想定価格としては、「現在のPC用USBワンセグチューナユニットに近い価格になると思われる」とした。
WILLCOMコアモジュールフォーラムブースでは、CFスロット対応のワンセグチューナモジュールをひっそり展示。エスケイネットの開発するモジュールで、OSにWindows CEを搭載し、CFスロットを装備するWILLCOMの企業向けW-SIM対応端末のデモで、CFスロットを利用するソリューションの1つとして紹介されていたが、電波状況が悪いため、デモは途中で中断し、モジュールの展示のみが行なわれていた。モジュールの仕様や、発売時期などの詳細は決定していない。
□関連記事 ■ SDカードを利用したワンセグムーブソフト SDカードアソシエーションブースでは、録画したワンセグ番組をSDカードにムーブし、PCや対応機器上で再生できるSD-Videoワンセグコンテンツ管理ソフト「SD-MobileImpact(仮称)」を参考展示した。 CPRMを応用し、さまざまな機器で録画したワンセグ番組コンテンツをSDカードとPCで管理する仕組みを提案。これにより、PCや携帯電話で録画したワンセグ番組をカーナビやゲーム機、ポータブルプレーヤーなどで再生するなど、相互に利用できて、利用範囲が広くなる。
■ その他 STマイクロエレクトロニクスブースでは、同社のメディアプロセッサ「STn8810」を組み込んだワンセグ放送視聴機器のリファレンス用基板を参考出展。 村田製作所製のワンセグチューナを搭載し、三洋エプソン・イメージングデバイス製の3.5型/640×480ドットの液晶ディスプレイを備えていた。 チューナから入力した映像/音声の信号をデコードし出力するまでの行程を全て1チップで行なうため、これまでの製品以上にさらにコンパクト化が可能としている。サンプル出荷は近日開始予定。 アルプス電気ブースでは、1/3セグチューナを新たに開発し、参考展示を行なっていた。地上デジタルラジオの受信にも対応可能。同チューナを組み込んだPDA機器でのデモを実施した。 また、車載用地デジチューナの新製品として、ダイバーシティアンテナ受信に対応する地デジモジュールやワンセグ受信用のテレビチューナなど3モデルを参考展示。復調器内蔵の2ブランチを1モジュール化して、さらにコンパクト化した。いずれも出荷開始時期などは未定。
□CEATEC JAPAN 2006のホームページ ( 2006年10月4日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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