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日立マクセル株式会社は16日、2007年春を目処に追記型DVD(DVD-R)の生産拠点を海外に移転すると発表した。 現在、国内向けの追記型DVDメディアについて、茨城県 筑波事業所で製造を行なっているが、同生産ラインの大半を海外のパートナーメーカーに移設する。移設に当たり、マクセルの技術やノウハウを投入した生産ラインを委託先に導入。同社では「新しい形態の戦略的生産委託『スーパーODM(Original Design Manufacturing)』」としている。 委託先では筑波事業所で作り上げた品質管理や生産管理を全面的に導入するほか、マクセルの技術に基づいた生産ラインやプロセスを用いて、追記型DVDの生産を行なう。そのためスーパーODM製品においては、「現行製品と全く同等の品質で市場に供給できる」という。 同社では、既に海外向けディスクについては生産委託による供給に切替を実施。同社の中期経営計画でも光ディスク事業の構造改革を推進しており、今回の国内向けディスク海外移転もその一環となる。 なお、Blu-ray Disc、HD DVDなどの青色レーザー対応光ディスクや、追記型DVDの先端的な製品については引き続き筑波事務所で行なう予定。筑波事務所は「AD(アドバンスドディスク)テクノロジセンター」と位置づけ、「マクセルブランド光メディアのマザー工場として機能を充実させていく」という。 同社では、今回の海外移転により、自社製造品とスーパーODM製品、生産委託品との最適バランスを取る体制を確立。光ディスク事業の経営効率向上を追求していく。 □日立マクセルのホームページ ( 2006年10月16日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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