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株式会社コルグは、SACDなどで使われるDSD形式で録音が可能なポータブルレコーダ「MR Style」2モデルを12月下旬に発売する。ハンディサイズの「MR-1」と、5.6448MHzでの録音も可能な「MR-1000」を用意し、いずれも価格は未定。対応OSはWidows Me/2000/XPとMac OS 9.0.4以降。
■ MR-1
外形寸法100×50×25mm(縦×横×厚さ)、バッテリ含む重量が200gのポータブルDSDレコーダ。マイクは内蔵せず、付属のステレオコンデンサーマイク「CM-2M」を利用する。マイク入力はLRが独立した端子を採用している。 録音フォーマットは、DSD/WAV(リニアPCM)/MP3に対応。DSDでは最大2.8224MHzで、SACDに用いられるDSDIFFのほか、DSF、WSD形式でも録音可能。WAVでは最大24bit/192kHzまで、MP3では44.1kHz/192kbpsに対応する。録音はステレオ。 録音データは、内蔵する20GB HDDに記録。16bit/44.1kHzのリニアPCMでは最大約30時間、2.8224MHzのDSDでは約6時間の録音が可能で、1回の最長連続録音時間は約6時間。電源は内蔵リチウムイオンバッテリまたはACアダプタ経由で供給し、内蔵バッテリを使用した場合の連続録音時間は約2時間30分。
本体内に1,000プロジェクトを収録可能で、プロジェクト単位でのリネームや削除、プロテクトなどが可能。1プロジェクト内に100のマークポイントが設定できる。ディスプレイは160×104ドットのバックライト付き液晶。ステレオミニのイヤフォン出力とライン出力を各1系統備える。 パソコンとはUSB 2.0で接続し、マスストレージクラスに対応。付属ソフト「AudioGate」でWAVへの変換できる。同ソフトでは、WAVからDSDへの変換も行なえるほか、ファイルの分割/結合や、フェイド処理、ゲイン設定なども可能。AudioGateの対応OSはWindows XPと、Mac OS X 10.3.9以降。
□製品情報 ■ MR-1000
通常のSACDなどで用いられる2.8224MHzでのDSD録音に加え、サンプリングレートが2倍となる5.6448MHzでの録音も可能なレコーダ。音楽制作のマスター・レコーダや、野外レコーディングなどの用途を想定している。 DSDではDSDIFF/DSF/WSDでの録音が可能で、リニアPCMでは16bit/44.1kHzから24bit/192kHzでの録音に対応。AC電源のほかに、単3電池8本での駆動も行なえる。録音はステレオ。 HDD容量は20GBで、16bit/44.1kHzでの録音時間は最大31時間。1回の最長連続録音時間は約6時間で、電池駆動の場合はDSD録音時で約4時間の連続録音が可能。 入力端子はXLR(マイク)とTRS(ライン)で、出力用にXLRとRCAを各1系統装備。ファンタム電源も搭載する。前面には6.3mm径ヘッドフォンジャックを備える。 入力回路に、高音質設計のマイクプリアンプを搭載するほか、デジタル/アナログ回路それぞれに独立して電源を供給することでノイズ低減を図っている。DACにはCirrus Logic製の「CS4398」、ADCにはTI製の「バーブラウン PCM4202」を使用。
MR-1と同様に、本体内に1,000プロジェクトを収録可能で、プロジェクト単位でのリネームや削除、プロテクトも可能。1プロジェクト内に100のマークポイントが設定できる。 パソコンとの接続はUSB 2.0で、マスストレージクラス対応。MR-1と同様に「AudioGate」が付属し、DSDとWAVの相互変換や、ファイルの編集が可能。 ディスプレイは160×104ドットのバックライト付き液晶。筐体には、アルマイト処理のアルミニウムを使用する。外形寸法は192×170×56mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリを除く重量は約1kg。キャリングバッグなどが付属する。 □製品情報
(2006年10月17日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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