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アキュフェーズ、初の自社開発ドライブ採用のCDプレーヤー
-60万円の純A級ステレオパワーアンプも


11月中旬より順次発売

標準価格:「DP-500」417,900円
     「A-45」598,500円


 アキュフェーズ株式会社は、初の自社開発ドライブ・メカを搭載したCDプレーヤー「DP-500」と、純A級のステレオパワーアンプ「A-45」の2モデルを発売する。発売時期と価格は「DP-500」が11月下旬で417,900円、「A-45」が11月中旬で598,500円。


■ DP-500

DP-500

 初の自社開発によるCDドライブを搭載したCDプレーヤー。外部振動を受けにくい筐体構造、回転時の無共振化、低重心化したメカ・ブロック、静寂でスムーズなローディング機構をコンセプトに開発したという。なお、SACD用ドライブの自社開発も進めており、年末に発売を予定している「DP-800」というモデルに搭載するという。

 振動の影響を防ぐために、メカベースを高剛性かつ重量級の構造とし、金属シャーシで固定。反対に、ディスクの回転部分とピックアップを一体化したトラバース・メカを積極的に軽量化。メカベースからフローティングさせることで、振動が伝わらないようにしている。

 トランスポート部のドライブコントロールはフル・デジタル方式を採用。ディスク毎にサーボ回路の最適設定が可能で、エラーの減少と動作の安定化を図っている。レーザーピックアップには小型のRFアンプを内蔵し、微小な出力をその場で増幅させ、源信号に忠実なデジタル信号を取り出すという。

 DACには、独自の「MDS++方式」を採用。ΔΣ型のDACを並列駆動させるもので、DP-500では4個を並列駆動。高い変換精度を実現している。アナログ・フィルタにはアンバランス/バランス出力を独立で構成した5次のバターワース型ローパスフィルタを採用している。

 なお、光デジタルと同軸デジタルの入力を各1系統備えており、DAC部分のみの利用も可能。サンプリング周波数は96kHzまでサポートする。また、同じく同軸/光デジタルのトランスポート出力も用意。外部DACも利用可能。デジタル式の音場補正ユニット「DG-38」とも接続できる。

 S/N比は114dB以上。24bit入力時のダイナミックレンジは110dB以上。チャンネルセパレーションも110dB以上。外形寸法は465×393×150mm(幅×奥行き×高さ)。重量は16.6kg。リモコンが付属する。


■ A-45

A-45

 純A級とパワーMOS FETを組み合わせたパワーアンプ。同社は純A級パワーアンプとして「A-60」(997,500円)や「A-30」(367,500円)を展開しているが、その中間に位置づけられている。

 定格出力は45W×2ch(8Ω時)、90W×2ch(4Ω時)、180W×2ch(2Ω時)、360W×2ch(1Ω時)。ブリッジ接続でモノラルアンプとしても利用でき、その場合の出力は180W(8Ω時)、360W(4Ω)、720W(2Ω)となる。全高調波歪率はステレオ時で0.05%(2Ω時)、0.03%(4~16Ω時)。モノラル時は0.05%(4~16Ω時)。

 最新の「インスツルメンテーション・アンプ」構成を採用。パワーアンプ全体でバランス・アンプを構成するというもので、入力端子からパワーアンプ段までの信号回路をフルバランス伝送。内部で発生する雑音の除去や、低歪率、安定度の向上などに寄与しているという。

 パワーアンプ部には、同一回路を並列接続することで諸特性を向上させる独自の回路方式「MCS+」を採用。従来のMCSと比べ、初段バッファアンプのバイアス回路を改善したほか、並列動作させる部分を電流-電圧変換部のA級ドライブ段まで拡張。より低雑音化を実現した。

 出力素子にはパワーMOS FETを採用し、チャンネル当たり6パラレル・プッシュプルで駆動させている。なお、A級動作させることで出力段の発熱は大きくなるため、筐体の左右に大型ヒートシンクを備えている。

 電源部には電源トランスとして約600VAの大型トロイダルを、平滑コンデンサーには47,000μF×2の大容量タイプを使用している。外形寸法は465×464×211mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は30.9kg。8Ω時負荷時の消費電力は290W。

□アキュフェーズのホームページ
(10月18日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.accuphase.co.jp/

(2006年10月18日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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