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ガラス基材を利用した1枚98,700円の高音質CD
-N&Fとトエミ・メディアが共同開発。1品づつ受注生産


10月上旬より受注開始

標準価格:98,700円


 音楽レーベル「fine NF」を運営する有限会社エヌ・アンド・エフは、ガラス基材を利用した音楽CD「Extreme HARD GLASS CD」を株式会社トエミ・メディア・ソリューションズと共同開発した。

 Extreme HARD GLASS CDの第1弾として「衝撃のfine NFクリスタル・サウンズ」を1枚98,700円で、10月より順次発売する。「タワーレコード 渋谷店(6F)」や、「石丸電気 SOFT 3」、レフィーノ・アンド・アネーロなどで10月初旬より受注を行なっており、すべて1品づつの受注生産となる。予約後製品完成までの期間は約1カ月。

 従来のCDが基材にプラスチック(ポリカーボネート)を使用するのに対し、Extreme HARD GLASS CDはカメラや望遠鏡、高級めがねなどに利用される超精密光学強化ガラスを採用。優れた物理特性により、高音質化を図るとともに、安定性や耐久性の向上などを実現しているという。

専用のケースにディスクを収納。シリアルナンバーを入れ、製造責任者のサイン表記による品質保証書も添付される

 ガラス基材の採用により、温度や湿度による面振れ偏移がないほか、複屈折が無く読み込みレーザーの効率や、S/N比の向上を図れる。また、強化ガラスの使用で耐久性も大幅に向上しているほか、ピックアップのフォーカスやトラッキングが安定するなど、サーボ系の安定による再生S/Nの改善も可能としている。

 ディスク重量はCD規格の上限となる33g。フライホイール効果により回転が非常に滑らかになり、時間軸精度の向上が図れるという。

 製造時には独自開発の光硬化技術による高精度微細転写方式を採用し、1枚1枚時間をかけて製造。優れた信号特性を得られるとしている。

 同社が発売する「衝撃のfine NFクリスタル・サウンズ」は、Fine NFでリリースされたSACD/CDハイブリッドディスク11作品と、CD2作品から11曲を選曲。ホルストの組曲「惑星~木星(東京交響楽団 秋山和慶指揮)」や、バッハの「G線上のアリア(チェロ・アンサンブル・サイトウ)」などを収録する。収録時間は69分11秒。

 ディスクは8mm厚アクリルを用いた専用ケースに収録。ケースの外形寸法は150×150×40mm。また、購入特典として、ガラス基材ディスクとの違いを確認するため、同一スタンパを利用した「音質比較用サンプルCD」を同梱する。

 同社では、「かけがえのない音楽作品を、より優れた音質で価値ある趣向品形体として生涯大切にしたいと望む音楽愛好家の要求に応えたい」と開発/商品化の理由を説明している。

□エヌ・アンド・エフのホームページ
http://www.n-and-f.com/index.html
□ニュースリリース(PDF)
http://www.n-and-f.com/jdoc/JHardGlass.pdf
□トエミ・メディア・ソリューションズのホームページ
http://www.tm-sol.co.jp/index.html

( 2006年10月26日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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