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DIGITAL COWBOY、新PCパーツブランド「TOKYO STYLE」
-高音質サウンドカードやHDMIビデオカードを投入


12月中旬から順次発売

標準価格:オープンプライス


 ハンファ・ジャパン株式会社が展開する「DIGITAL COWBOY」は27日、趣味性や品質にこだわったというPCパーツの新ブランド「TOKYO STYLE」を新設。サウンドカードやHDMI出力可能なビデオカードなど、第1弾製品を発表した。

 価格はいずれもオープンプライス。サウンドカードの「S010」は12月中旬発売で、店頭予想価格は12,800円前後、ビデオカードの「V150」は2007年1月発売予定で、29,800円前後の見込み。

 高品質、安定性、高機能、堅牢性などを追求するという自作PC向けパーツブランド。いずれのモデルにも「リファレンスデザインをなぞるだけではない、こだわりのある回路設計」や「製造メーカーの実績、特性、品質データを吟味したパーツを導入した」という。


■ サウンドカード

サウンドカードの「S010」

 メインコントローラーにVIAの「VT1724」(ENVY24HT)を採用したサウンドカード。インターフェイスはPCI Express×1。電源回路にルビコンのアルミ電解コンデンサ「ZLシリーズ」を採用。DACとADCにはWolfsonの「WM8766/8776」を使用。「音響メーカーのオーディオカードと遜色ない部品を採用した」という。

 また、基板上にシールド板を設けるのではなく、デジタルとアナログ回路を完全分離した基板デザインを採用。基板の裏側に黒い電磁波除去プレートを装着したり、PC内の電磁波を集めてしまうピンヘッダを除去、電源ラインにノイズ除去フィルタを搭載するなど、ノイズ除去を徹底して行なっているという。

メインコントローラーにVIAの「VT1724」(ENVY24HT)を採用 インターフェイスはPCI Express×1 基板の裏側に黒い電磁波除去プレートを装着

 さらに、ソケットタイプでユーザーが交換可能なオペアンプを採用。標準では新日本無線の「NJM4580D」を搭載しているが、グレードアップ用パーツとして「NJM2114」や「NJM5532」など、ハイクオリティなオペアンプのリリースも予定。気軽に音質の違いが楽しめるという。

 最大24bit/96kHzの7.1ch出力に対応。入力は24bit/96kHzの2chをサポートする。出力のS/N比は108dB(ステレオ)、103dB(サラウンド)。入力は102dB。出力端子は光デジタル、同軸デジタル、アナログマルチチャンネルを各1系統用意。入力は光デジタル、同軸デジタルを各1系統、アナログを2系統(マイク、ライン入力)備える。サラウンド機能はQSound 3Dに対応している。

ソケットタイプでユーザーが交換可能なオペアンプを採用 出力端子部 アナログマルチチャンネル出力も備える


■ ビデオカード

ビデオカードの「V150」

 PCI Express×16に対応したビデオカード。GPUはNVIDIAのGeForce 7600GTを搭載。クロック周波数は560MHz。ビデオメモリは256MBのGDDR3、バス幅は128bit(32bit×4)、クロック周波数は1.4GHz(700MHzのDDR)。

 Ver.1.1に準拠したHDMI端子を1系統備えており、1080pの出力が可能。デュアルリンク対応のDVI-I出力も1系統備えている。HDCPに対応するのはHDMIのみで、付属の変換コネクタでDVI-IをアナログRGBに変換することもできる。コンポーネントとコンポジット出力も各1系統(専用出力ケーブル使用)備えている。

 また、同軸デジタルの音声入力も搭載。サウンドカードからドルビーデジタルなどの音声信号を入力することで、HDMI端子に映像と音声をまとめて流すことが可能。HDMI入力を備えたディスプレイにケーブル一本で接続できるようになる。

写真ではわかりにくいが、手前のサウンドカードから同軸デジタルで出力し、奥のビデオカードの同軸デジタル入力(黄色の端子)に接続。映像と音声を合わせてHDMI出力するデモ GPU用ファン 基板の裏側に黒い電磁波除去プレートを装着

出力端子部

 村田製作所のチップコンデンサや、ロームのチップ抵抗、日本ケミコンの電解コンデンサなど、「品質や特性にこだわった」という日本や台湾製の部品を投入。サウンドカードと同様に電磁波除去プレートを備えるほか、GUP用クーラーの上にスチールプレートも装備。ピンヘッダの除去や電源ラインのノイズ対策も行なわれている。

 NVIDIAの「PureVideo HD」機能も利用可能で、対応アプリケーションをバンドル予定。


■ 売上げ10億円を目指す

ブランドコンセプト

 開発を担当し、「TOKYO STYLE」ブランドのエグゼクティブ・プロデューサーでもある二松光氏は、ブランドコンセプトについて説明。「これまの自作PCでは、コストを追求し、安くPCを手に入れたいというユーザーが多かった。しかし、低価格なメーカー品が普及したことで、PCの自作はユーザーがパーツをこだわって選択し、作り上げるという趣味性の高い行為に変化している」と説明。

 そうした市場の変化に合わせ、「回路設計や部品選定、デザインなど、一歩上を行くクオリティを提案するパーツブランドを立ち上げた。DIGITAL COWBOYもユニークで尖った製品がコンセプトだが、TOKYO STYLEではこの特徴を踏襲しつつ、趣味性を高めていきたい」という。また、名称については「“東京”という言葉には、趣味をカジュアルに楽しむ場所というイメージがある。ブランドコンセプトと近いため採用した」と語った。

ブランドのこだわり3要素

開発担当で、「TOKYO STYLE」ブランドのエグゼクティブ・プロデューサーでもある二松光氏 ハンファ・ジャパンの朴在弘(パク チェホン)代表取締役も発表会に参加 TOKYO STYLEのプロデューサーで広報担当の九鬼隆則氏は、TOKYO STYLEブランドのワインを報道陣にプレゼントした

 営業第5チームの菅原崇之チーム長はDIGITAL COWBOYの業績について、「HDDメディアプレーヤーキットのDC-MC35UL2が、BCNの調査のメディアプレイヤー製品の中で13週間連続売上げトップを獲得した。第2世代 iPod nano用のシリコンケースなども好調で、売上げの大きな部分を占めている」と説明。

 「売上高は2005年7月から12月までの半期で1億3,000万円強だったが、2006年は1月から12月までで6億円強と、前年の3倍以上の売上げを計上できる見込み。TOKYO STYLEを3本目の柱に成長させ、売上げ10億円を目指したい」と目標を掲げた。

営業第5チームの菅原崇之チーム長 箱のデザインにもこだわりが。「捨てたくないなと思ってもらえるような箱を目指した」という。売り場でもTOKYO STYLE専用コーナなどを設けて訴求する予定

□DIGITAL COWBOYのホームページ
http://www.digitalcowboy.jp/
□TOKYO STYLEのページ
http://www.digitalcowboy.jp/tokyostyle/index.html

(2006年10月27日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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