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株式会社ルネサス テクノロジは、低価格帯DVDレコーダでの使用を想定し、主要機能を1チップに集積したLSI「R8J34017FP」を製品化した。12月からサンプル出荷を開始。サンプル価格は3,500円。パッケージは256ピンのLQFP。 DVDレコーダで必要となるデータの読み出しや書き込み処理を担当する「アナログフロントエンド」と「フロントエンド」、さらに映像/音声のエンコードとデコードを行なう「バックエンド」。同社従来モデルではこれらの信号処理を3つのチップで行なっていたが、「R8J34017FP」は1チップで処理できる。1チップ化したことで、実装モジュールのコストを同社従来比で最大約50%削減でき、DVDレコーダの低価格化に貢献できるという。 エンコード/デコードの具体的な機能としては、MPEG-2のエンコード/デコードに対応。三菱電機のコーデック技術を導入しており、高画質な処理が行なえるという。また、内蔵DSPによるドルビーデジタルのエンコード/デコードや、DV、DivX、MP3、WMAなどの処理もサポートしている。 周辺部品を含め、トータルコストを低減するために、チップ内の各IPで外部メモリを共有できるUMA(Unified Memory Architecture)構造を採用。外部のフラッシュメモリ/DDR-SDRAMなどの部品数や容量も削減できるという。
さらに、ソリューションとしてミドルウェアだけでなく、アプリケーションソフトウェアもSDKとして供給。短期開発が実現できるとしている。外形寸法は28×28mmのLQFPパッケージ。最高動作周波数は162MHz。
□ルネサスのホームページ
(2006年10月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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