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シャープ株式会社は、ワンセグ視聴が可能なカラー電子辞書「Papyrus(パピルス) PW-TC900」を12月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後の見込み。
4.3型/解像度480×272ドットのASV液晶を搭載したカラー電子辞書で、1ボタンでワンセグ視聴との切り替えが可能。液晶は従来モデルに比べ40%高輝度化したという。表示は等倍に加えフル画面にも対応。なお、EPGやデータ放送、録画には対応しない。 また、ワンセグ搭載に際し、RGBマトリックス演算回路による彩度調整と、2次元フィルタでエッジを強調する新開発の高画質化回路を搭載している。本体側面に伸縮/回転可能なロッドアンテナも装備する。
ディスプレイは180度の回転機構を備え、通常の「辞書スタイル」のほか、ディスプレイを回転してキーボード部分を後方にする「テレビスタイル」、回転した後に折り畳む「ハンドスタイル」の3通りが選べる。
本体にステレオスピーカーを内蔵するほか、イヤフォン出力も搭載。また、SDカードスロットを備え、カード内のMP3(32~192Kbps)再生やJPEG表示も行なえる。電子書籍機能として、カード内のXMDF/テキスト形式の表示に対応。なお、容量1GBを超えるSDカードはサポートしない。
辞書機能では、カラー画像収録の「スーパー大辞林」や、音声データも収録する「ジーニアス英和辞典」、「経済新語辞典」、「パソコン用語2006」など40コンテンツを搭載する。SDカードを用いた別売のコンテンツカードを利用することで、新たな辞書の追加も可能。
電源はリチウムイオンバッテリで、ワンセグの連続視聴時間は約5時間。外形寸法は約132×91×22.5mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリを含む重量は約283g。イヤフォンが付属する。
■ 音声+αで市場拡大を目指す
新製品「PW-TC900」のメインターゲットは40代のビジネスマンで、11月15日に発売した手書き対応電子辞書「PW-750」に続く高付加価値モデル第2弾としてリリース。 電子辞書の市場動向や今後の同社の展開について、情報通信事業本部パーソナルツール事業部の大喜多義憲部長は「市場全体は、ここ数年微増が続く踊り場状態だったが、その中でも音声付きのモデルが2005年で30%、2006年は60%を占めるなど、音声付モデルの比率がアップした」と述べ、「辞書の知識力+音声+α」を市場拡大要素の一つとして挙げた。 大喜多氏は「液晶テレビの技術のほか、携帯電話やPDAで培った簡単なユーザーインターフェイスなどの新たな付加価値により、需要を活性化したい」とした。
(2006年11月20日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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