Wolfson、ポータブルオーディオ機器向けDAC －2組のヘッドフォンへの同時出力に対応

1月10日発表

　英Wolfson Microelectronicsは10日、ポータブルオーディオ機器や携帯電話向けのD級ステレオDAC回路「WM8986」を発表した。すでにサンプル出荷は開始しており、1万個ロット時のサンプル価格は1.97ドル。

　従来の同社製DAC回路製品と比べて、小型/薄型化したD級ステレオDAC。パッケージは通常のQFNより大きなダイにも対応できる、28ピンのchip-on-lead(COL) QFNを採用し、外形寸法は4×4×0.75mm(縦×横×厚み)。

　2組のヘッドフォンドライバを搭載し、最大2組のヘッドフォンに対して同時にオーディオ出力が行なえる。統合PLLは入力クロック9～27MHzをサポート。ウィンドノイズフィルタやノッチフィルタ、5バンドのイコライザや、3Dステレオ向けの内蔵オーディオ・エンハンスドDSPを内蔵する。

　AB級とD級のヘッドフォンアンプ間をシームレスに切替が行なえる統合デュアルモードヘッドフォンドライバを備え、省電力化している。

　最大2つの差動型マイクとステレオライン入力に対応し、FMラジオから直接ミキシングが行なえる。

□Wolfson Microelectronicsのホームページ(英文)
http://www.wolfson.co.uk/
□ニュースリリース
http://www.wolfsonmicro.com/whatsnew/press/PI245/

( 2007年1月10日 )

[AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]

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