2007 International CES【ネットワーク映像編】 HDMI搭載ネットワークテレビ出力ユニット「SlingCatcher」 －YouTube/HDMI 1080p対応ネットワークプレーヤーなど

SlingMediaブース

会期：1月8日～11日(現地時間) 会場：Las Vegas Convention Center 　　　 Sands Expo 　　　 The Venetian

　2007 International CESではネットワークを利用した映像配信にも注目が集まっている。ディズニーや、CBSの基調講演でもネットワークを利用したコンテンツの配信が語られるなど、家電業界だけでなく、さまざまな分野からの取り組みが紹介され、機器メーカーも多数展示を行なっている。

■ SlingboxのHDMI搭載テレビ出力ユニット「SlingCatcher」

SlingCatcher

　ネットワーク映像配信ユニット「Slingbox」を展開するSling Mediaは、テレビと接続して、外出先などから自宅のSlingboxの映像をテレビに出力できるユニット「SlingCatcher」を発表した。2007年中旬の発売を予定しており、価格は約200ドル。

　SlingCatcherでは2つの使い方が用意されている。一つは、テレビやディスプレイに接続して、ノートPCの映像をネットワーク経由でSlingCatcherに配信、テレビとパソコン間をワイヤレスでプレゼンテーションを行なえる機能で、「SlingProjector」と命名している。

　さらに、ネットワークを介してSlingboxの映像をテレビに出力する機能を備え、同社では「SlingPlayer for TV」機能と呼んでいる。Slingbox接続機器の映像と音声を自宅内のネットワークを介して離れたテレビに出力できるほか、インターネット経由で外出先のテレビなどに接続して視聴できる。

　Ethernetを備えるほか、テレビとの接続用には、HDMI、コンポーネント、S映像、コンポジットの各映像出力端子を装備。アナログ音声や同軸デジタル音声出力端子、USB端子も備えている。

　また、ネットワークに接続したSlingCatcherに直接コンテンツをストリーム配信するサービスをコンテンツホルダとともに取り組んでいるという。さらに、SlingCatcherに接続したHDDなどにそれらの配信コンテンツを蓄積する仕組みなども検討を進めており、「詳細はSlingCatcherの発売後まもなく発表できるはず」という。

パソコンの映像をネットワークを介してテレビに出力	背面。HDMI端子やEthernetを装備する

Slingbox PRO

　Slingboxについても最上位モデルの「Slingbox PRO」など、最新ラインナップを出展している。Slingbox PROは、1080iまでのコンポーネント映像信号入力に対応するほか、4つまでの外部入力機器制御が可能となる。

　HD映像用に専用のブレイクアウトボックスを備えているほか、S映像、コンポジット、アナログ音声入力を装備する。価格は249.99ドル。

　また、Slingbox用のPC向けプレーヤーソフト「SlingPlayer」のWindows Vista対応版も発表。「SlingPlayer for Windows Vista」を第2四半期より提供をする。

　新たにWindows Vistaの新UI「Aero Glass」を活かしたフルスクリーン表示モードを装備。複数のSlingbox管理やWindows Sidebarへの表示などが可能となる。

Slingbox用PCクライアント「SlingPlayer」がWindows Vista対応	チューナを省いたシンプルモデル「Slingbox AV」。179.99ドル	チューナのみで低価格化した「Slingbox TUNER」。179.99ドル

■ NETGEAR、YouTubeやHDMI 1080p出力対応のメディアプレーヤー

　NETGEARは、HDMI出力を備えたネットワークメディアプレーヤー「The Digital Entertainer HD(EVA8000)」を発表した。第1四半期に発売予定で、価格は349ドル。DVDプレーヤーとして利用できるほか、PCサーバー上のMPEG-1/2/4、WMV/XviD/H.264などの動画、MP3/WAV/WMA/FLAC/M4A/AAC/AC3などの音楽をネットワーク経由で再生できる。WM DRM 10もサポートする。

The Digital Entertainer HD(EVA8000)	利用イメージ

　PC用のサーバーソフトでウィザード形式で簡単にセットアップ可能となっており、PCのiTunesライブラリの音楽ストリーミングや、YouTubeのストリーム再生をEVA8000で楽しむことができるという。

　UPnP AVやDLNA、Windows Media Connectにも対応。ネットワークはEthernetのほか、IEEE 802.11g無線LANも備えている。

■ 1080i入力対応ネットワーク映像配信ユニット

HAVA GOLD HD

　ViXS Systemsのブースでは、ロケーションフリーやSlingboxと同様に遠隔地でのネットワークテレビ視聴が可能な「HAVA GOLD HD」を展示している。

　monsoon multimediaが開発したネットワーク映像配信ユニットで、価格は129ドル。ViXS製のチップセットを内蔵し、外部入力信号やアナログチューナ入力の信号をネットワークを介して、パソコンの専用クライアントソフト「HAVA Player」で視聴可能とする。

　最高1080iまでのコンポーネント映像信号入力に対応し、変換ケーブルを介してHAVA GOLD HDに接続する。そのほかAV入出力も変換ケーブルを利用する。

　特徴は「画質」とのことで、ViXS製のエンコーダを利用した低ビットレートながら高品位な映像配信をアピールしている。家庭内などのローカルネットワークではMPEG-2で配信、外出先などにはMPEG-4で配信する。

HAVA Player	背面

□2007 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/
□Sling Mediaのホームページ(英文)
http://us.slingmedia.com/page/home
□ニュースリリース(英文)
http://us.slingmedia.com/object/io_1168286861787.html
□NETGEARのホームページ(英文)
http://www.netgear.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.netgear.com/About/PressReleases/en-US/2007/20070107b.aspx
□monsoon multimediaのホームページ(英文)
http://www.monsoonmultimedia.com/

( 2007年1月12日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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