◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
2007 International CES【その他編3】
車載HD DVDプレーヤーやViXSのH.264トランスコーダなど
-HDMI 1080i出力対応のiPodドックも


会期:1月8日~11日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
    Sands Expo
    The Venetian


■ 大容量化や車載などHD DVD/BDの会場展示

アルパインの車載用HD DVDプレーヤー(上)

 注目を集めたBlu-ray Disc、HD DVDのプレスカンファレンスでは、各陣営ともに年内発売コンテンツを中心とした業界のサポートを訴えた。2007 Interanational CES会場では、両陣営が新しい製品や技術をアピールしている。

 アルパインは車載向けHD DVDプレーヤーを出展。1DINのドライブユニットで、HD DVDのほかDVDの再生にも対応予定。2007年中の発売を目指しているが、価格などについては未定という。

 また、北米HD DVDプロモーショングループでは、HD DVDの周知拡大を図るため、シアタールームなどを内蔵した大型トレーラを用いて全米でプロモーションを行なっている。今回そのトレーラが会場に乗り込み、来場者の人気を集めていた。


アルパインの車載用HD DVDプレーヤー。1DINのシンプルなデザイン 利用イメージ 大型トレーラーも登場

東芝のブースでは容量51GBのHD DVD-ROMを展示

 東芝のブースでは、1層の容量を従来の15GBから17GBに拡張し、容量51GBを実現する3層HD DVD-ROMディスクを出展。新しいマスタリング技術の導入により、記録密度を向上させる。「2007年中にDVDフォーラムに提案し、年内の規格化を目指す」としている。


ビクター 新型BDプレーヤーを参考出展

 ビクターは、近隣のホテルで開催されたプライベートイベントで、Blu-ray Discプレーヤーを出展。新デザインの薄型筐体のプレーヤーで、「自社の技術を活かした製品化に向けて、開発に取り組んでいる。ただし、プレーヤーの市場がどうなるかの見極めも含め、発売時期や実際に発売するかどうかはまだ未定」という。

 また、Blu-rayの大容量化については日立が4層/100GB BDドライブのデモを実施している。BDでは8層までの拡張を念頭において設計されているが、2層を越える多層ディスクについては規格化が行なわれていない。


4層BDドライブのデモ。BD-Rメディアは他社が開発 4層BDドライブの説明

TDKは200GB BD-Rを出展

 光学系や制御系などを4層対応のために日立では、4層ディスクの読み出しデモを行なうとともに、4層100GBを実現することで、4K/2Kの超高精細映像を現在の1層25GB BDと同等の約3.5時間収録できるなどのメリットを強調。規格化作業は、まだ本格化していないが、今後技術提案を行ない、早期の規格化を目指していくという。

 また、TDKブースでも容量100GB、200GBのBD-Rプロトタイプを展示。富士フイルムは有機材料を使ったBD-Rディスクを参考出展している。有機材料の採用により、環境負荷の低減や低コスト化が見込めるという。


アルパインの車載用HD DVDプレーヤー。1DINのシンプルなデザイン 注目を集めたLG電子のBlu-ray/HD DVD両対応ドライブは、ピックアップ部も展示


■ ViXSはMPEG-4 AVCリアルタイムトランスコーダを展示

MPEG-4 AVCトランスコーダをデモ

 ViXS Systemsは、MPEG-2 TS映像をリアルタイムにMPEG-4 AVC(H.264)にトランスコードする新「XCode」チップを紹介している。

 実働デモではなく、トランスコード後のH.264ファイルを記録したメディアをHD DVDプレーヤーで再生。1080i/15MbpsのMPEG-2映像をトランスコード後の3.4Mbps、4.5Mbps、6MbpsのH.264映像と比較視聴可能となっていた。3.4Mbpsについては、ある程度離れた距離でも画質の劣化が確認できるものの、「MPEG-4 AVCでは元ソースの約半分のビットレートで、ソース相当のクオリティを実現できる。セットメーカーの機器にあわせたビットレートに設定し、ユーザー使い方にあわせた新しい提案ができる」と説明していた。

 MPEG-2のトランスコードについては、同社の「XCodeHD」を搭載した日立のHDD内蔵テレビ「Wooo」でも搭載。250GB HDDで500GB相当の容量が利用できるなどその魅力をアピールしている。より圧縮率の高いH.264のトランスコーダを採用することで、レコーダやHDD内蔵テレビの使い勝手向上も見込まれる。提供開始時期については、まだ未定という。


■ 1080i出力対応のiPodドックやESOTERICの新プレーヤーなど

 HD DVDプレーヤーの投入が明らかにされたMERIDIANだが、ブースにはHD DVDプレーヤーの展示はなかった。ハイエンドAVメーカーとしてユニークな提案といえるのが、iPod用Dockの「MV-D1」だ。

MERIDIAN「MV-D1」 HDMIからのHD出力画質をアピール

 S映像、コンポジット出力のほか、コンポーネントやHDMI出力を搭載したビデオiPod用のDock製品。Marvell製のビデオプロセッサを内蔵し、ビデオ対応iPod内の320×240ドット~640×480ドットのビデオを最大1080iにアップスケーリングして出力可能となる。

 映像出力デモも行ない、画質の良さをアピールしている。発売は年内を予定しており、価格については未定。

 ESOTERICは、The Venetianホテルのスイートルームで新製品の展示を実施。新製品のデモや、新SACD/CDプレーヤー「SA-10」を出展している。光学ドライブはSA-60などで採用しているVOSPメカ搭載。上位モデルのノウハウを投入したステレオ2chのSACDプレーヤーとなっている。

ESOTERIC「SA-10」 VOSPメカ

SIM2のフルHD DLPプロジェクタ「HT5000」。4万9,995ドル Jasco Productの4ポートHDMIセレクタ「GE HDMI 4-Port Switchbox」。129.99ドル オンキヨーはミニコンポ風の小型“オーディオ”パソコンを参考出展

□2007 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/

( 2007年1月12日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.