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アルダージ株式会社は1日、デジタル放送機器の製造または販売を行なう事業者に対してデジタル放送規格(ARIB標準規格)に必須な特許を一括して許諾する特許ライセンスを開始した。 アルダージ(ULDAGE/United License for Digital Age)は、パテントプールライセンスの管理促進を目的として、シャープ、ソニー、ビクター、松下、三菱電機が2006年7月に設立。特許被許諾者からの特許料の徴収や、特許権者への配分管理などの事業を行なう。 今回の特許ライセンスではパテントプール方式を採用しており、アルダージを通じて権利者の各特許を一括して受けることが可能。特許を保有するのは三洋、シャープ、ソニー、東芝、ビクター、NHK、日立、フランステレコム、松下、三菱電機の10社。特許の認定は日本知的財産仲裁センターが行なう。 一般的な衛星/地上波などが受信可能なテレビは1台当たり200円、地上波のみのテレビは同100円、ワンセグのみ受信可能な携帯端末や車載機器は同50円となり、「市場の発展をも視野に入れた条件」としている。 同社は「複雑な権利関係を簡素化し、公平かつ合理的な条件で特許問題を処理する基盤が整ったことは、ARIB標準規格を利用する事業者の健全かつ安定した事業の展開に寄与する」と説明。特許の募集は引き続き行なわれ、ARIB規格に必須と判定された特許を順次追加するという。
□アルダージのホームページ ( 2007年2月2日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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