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松下電器産業株式会社は、カーナビゲーション「Strada」Fクラスとの接続を想定した車載用地上デジタルチューナとして、4チューナと4アンテナを搭載した「TU-DTX300」を2月23日に発売する。価格は94,290円。 12セグメントの地上デジタル放送とワンセグの受信に対応した車載用チューナ。最大の特徴は、世界初となる4チューナ、4アンテナを搭載したこと。 「キャリアダイバーシティ方式」と呼ばれるもので、4個のアンテナで受信しながら、各アンテナの電波強度差を順位付けし、独自のアルゴリズムで重み付け合成して電波受信を最大化する。12セグの受信で、同社現行品の約1.8倍の受信可能距離を実現したという。 また、車の速度が高速になるにつれて受信感度は低下するが、同方式を使用することで、現行モデルと比べ、速度換算で約2倍の性能を持つという。さらに、受信状態が悪い場合には自動的に12セグからワンセグへ切り替える「おまかせ受信モード」も備えている。 なお、製品には4つのチューナを内蔵しているが、アンテナは2チャンネル用アンテナとして機能するフロントガラス用のフィルムアンテナのみ同梱している。そのため、4アンテナ/チューナの機能を利用するためには、別売の2チャンネル用のアンテナを購入する必要がある。同社では小型ロッドタイプ「TY-CA220DT」、フロント用「TY-CA230DTF」、フロント/リア両用「TY-CA250DTF」を用意。価格は各15,540円で、2月23日発売となっている。 受信した映像データは、同社の薄型テレビ「VIERA」シリーズにも搭載されている、高画質化回路「PEAKSプロセッサ」に入力。明るくきめ細かな映像が表示できるという。 放送サービスとしてはEPGやデータ放送、緊急警報放送(EWS)にも対応。さらに、中継局を使って放送している地域で、移動によって今まで見ていた番組が見えなくなった場合に、リモコンの「中継局切換/サーチ」ボタンで受信状態の良い中継局を探し出し、番組を引き続き視聴できる機能や、自宅周辺などの普段の受信エリアと、出かけ先のエリア設定をリモコンで簡単に切り替える機能も利用できる。
同社の車載用ディスプレイと簡単に接続できる専用拡張端子を用意。D2出力や光デジタル音声出力、AV入出力端子も備えている。外形寸法は178×130×27mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約690g。リモコンはユニバーサルデザインで、押すと発光するボタンを採用している。
□松下電器のホームページ
(2007年2月5日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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