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NECエレクトロニクス株式会社と米Telegent Systemsは6日、携帯電話を利用したテレビ放送受信技術を共同で開発すると発表した。 共同開発されるのは、通信に関わるベースバンド処理とアプリケーションプロセッサの機能を1チップに統合したNECエレクトロニクスのシステムLSI「Medity M1」と、NTSC/PAL規格に対応し、アンテナから入力されたデータを画像にするまでの放送受信機能を搭載したTelegent SystemsのLSI「TLG1100」を組み合わせた技術。 この技術により、アナログテレビ放送を最大4.5時間受信できる携帯電話が容易に開発できるとしている。製品化は2007年度中を目指し、アナログ放送が今後も行なわれるアジア・インドなどでの需要を見込む。 「Medity M1」は、3G通信規格のW-CDMA向けにNECエレクトロニクスとNECが共同で開発したLSIで、ベースバンド機能とアプリケーションプロセッサ機能を1チップに統合。無線周波数処理(RF)ICや電源ICなど携帯電話の主要機能に加え、必要となるソフトウェアやシステムインテグレーションも共に提供される。 Telegent Systemsは、無線通信用ICやDSPなどの設計・販売事業を行なっており、「TLG1100」は、同社の「SureTrak」をベースとしたテレビ受信機能を搭載。「SureTrak」は、マルチパス機能とドップラー修正アルゴリズムにより、時速430kmの移動中にも正確な受信が行なえるほか、消費電力を大幅に削減するという。また、デジタルテレビ放送の無線信号処理においても大幅な低電力化を実現できるとしている。
□NECエレクトロニクスのホームページ ( 2007年2月6日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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