◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
三洋、HD撮影中に700万画素静止画撮影が可能な新「Xacti」
-720p/MPEG-4録画。クレードルにHDMIを装備


3月中旬発売

標準価格:オープンプライス


 三洋電機株式会社は、720p/MPEG-4録画に対応した、ムービーカメラ「Xacti」シリーズの新機種として、約738万画素CCDを採用した「DMX-HD2」を3月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後の見込み。カラーリングはブラックのみ。

 2006年9月に発売されたハイビジョン対応Xacti「DMX-HD1A」を高画素化した後継モデル。HD1Aは1/2.5型で総画素数536万画素(有効画素数:約510万画素)のCCDを搭載していたが、HD2では1/2.5型で総画素数738万画素(有効画素数:約710万画素)にブラッシュアップ。720p動画を撮影しながら、700万画素(3,072×2,304ドット)の静止画も同時撮影できるようになった。

ボディデザインは前モデル「DMX-HD1A」と同じ。光学系なども共通している。カラーリングはシルバーからブラックに変更された

 記録メディアは従来と同様にSDHC。HD1Aは4GBまでのカードをサポートしていたが、HD2は8GBまでをサポート。ただし、保証外となるが、HD1Aでも8GBのカードは利用できる見込み。また、フォーマットがFAT32のため、1つの動画ファイルのサイズ上限は4GBとなる。

 画質面では、HD1/HD1Aで採用された画像処理LSI「プラチナエンジン」を、新開発の「プラチナエンジンII」にグレードアップ。新CCDと組み合わせることで、最低被写体照度はHD1Aの14ルクスから、約7ルクスへと最大2倍に向上。ISO感度も400から1600(マニュアル設定時)まで向上できるようになった。

 これにともない、本体に備えていた静止画の「単写/連写」の切り替えボタンを、高感度撮影用の「High Sensitivity」ボタンに変更している。筐体デザインの変更点はこの1点のみで、それ以外の仕様は従来モデルと共通。ただし、カラーリングはシルバーからブラックへと変更されている。

HD1Aとの比較 HD1Aでは「単写/連写」切り替えボタンだったが、HD2では増感ボタンに変更された

 また、クレードルも新型のものを付属。新たにHDMI出力を装備した。ほかにも、専用ケーブルを介してD4、S映像、コンポジット、ステレオ音声出力を用意。プラグインパワー型のマイク入力やUSB 2.0(ビデオクラスサポート)も備えている。クレードル設置時は本体の充電も可能。

左がHD2のクレードル。右はHD1Aのもの。HD2では新たにHDMI出力を備えた ワンタッチでPCに撮影動画をコピーするボタンも備える

 録画フォーマットはMPEG-4。モードはHD撮影時にHD-SHQ/HD-HQが選択可能。新たに720×480ドットの撮影ができる「TV-SDV」モードが追加された。SD解像度を含めた各モードの仕様は下表の通り。

モード名 解像度 fps ビットレート 音声
HD-SHQ 1,280×720ドット 30fps 9Mbps 16bit/48kHz
2ch AAC
HD-HQ 6Mbps
TV-SDV 720×480ドット 3.5Mbps
TV-SHQ 640×480ドット 3Mbps
TV-HQ 2Mbps
Web-SHQ 320×240ドット -
Web-HQ 15fps -

カード容量 撮影時間
HD-SHQ HD-HQ TV-SDV TV-SHQ TV-HQ Web-SHQ Web-HQ
4GB 57分34秒 1時間25分 2時間23分 2時間45分 4時間1分 10時間36分 15時間18分
2GB 28分45秒 42分42秒 1時間11分 1時間22分 2時間 5時間17分 7時間39分
1GB 14分22秒 21分20秒 35分49秒 41分23秒 1時間 2時間38分 3時間49分

 光学系はDMX-HD1Aと共通。レンズは35mmフィルム換算で、焦点距離は38~380mmの光学10倍ズーム。F値は3.5通し。スーパーマクロで最短焦点距離1cmの撮影も行なえ、電子式の手ブレ補正を備えている。9点測距AFや1cmまで近づけるスーパーマクロ機能なども用意する。静止画は700万画素モード/3,072×2,304ドットで撮影できるが、画素補間を行なう「ピクトライズ 1000」モードでは3,680×2,760ドットの静止画も保存できる。

撮影時のスタイル

 ポップアップ式のフラッシュを内蔵。液晶モニターは2.2型のアモルファスシリコンTFT液晶を搭載。画素数は約15万画素。モニターを開くと約1.1秒で撮影・再生ができる「クイックスタンバイ」機能も利用できる。

 付属ソフトは全てWindows Vistaに対応。ハイビジョンコンテンツの編集などが可能な「Photo Explorer 8.5 SE Basic(MPEG4 High-Definition版)」を同梱。Windows VistaのMTP(Media Transfer Protocol)にも対応している。

 システム全体の見直しと回路の最適化による省電力化で、連続使用時間は従来比約13%向上。動画で約85分、静止画では約180枚が撮影できる。外形寸法は80×36×119mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約210g、撮影時で約235g。

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0702news-j/0207-1.html
□関連記事
【2006年7月21日】三洋、HD対応「Xacti」の4GB SDHC対応モデル
-モニタを有機ELから液晶に変更。「AVCHDに興味」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060721/sanyo1.htm

(2007年2月7日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.