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三洋電機株式会社は、720p/MPEG-4録画に対応した、ムービーカメラ「Xacti」シリーズの新機種として、約738万画素CCDを採用した「DMX-HD2」を3月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後の見込み。カラーリングはブラックのみ。 2006年9月に発売されたハイビジョン対応Xacti「DMX-HD1A」を高画素化した後継モデル。HD1Aは1/2.5型で総画素数536万画素(有効画素数:約510万画素)のCCDを搭載していたが、HD2では1/2.5型で総画素数738万画素(有効画素数:約710万画素)にブラッシュアップ。720p動画を撮影しながら、700万画素(3,072×2,304ドット)の静止画も同時撮影できるようになった。
記録メディアは従来と同様にSDHC。HD1Aは4GBまでのカードをサポートしていたが、HD2は8GBまでをサポート。ただし、保証外となるが、HD1Aでも8GBのカードは利用できる見込み。また、フォーマットがFAT32のため、1つの動画ファイルのサイズ上限は4GBとなる。 画質面では、HD1/HD1Aで採用された画像処理LSI「プラチナエンジン」を、新開発の「プラチナエンジンII」にグレードアップ。新CCDと組み合わせることで、最低被写体照度はHD1Aの14ルクスから、約7ルクスへと最大2倍に向上。ISO感度も400から1600(マニュアル設定時)まで向上できるようになった。 これにともない、本体に備えていた静止画の「単写/連写」の切り替えボタンを、高感度撮影用の「High Sensitivity」ボタンに変更している。筐体デザインの変更点はこの1点のみで、それ以外の仕様は従来モデルと共通。ただし、カラーリングはシルバーからブラックへと変更されている。
また、クレードルも新型のものを付属。新たにHDMI出力を装備した。ほかにも、専用ケーブルを介してD4、S映像、コンポジット、ステレオ音声出力を用意。プラグインパワー型のマイク入力やUSB 2.0(ビデオクラスサポート)も備えている。クレードル設置時は本体の充電も可能。
録画フォーマットはMPEG-4。モードはHD撮影時にHD-SHQ/HD-HQが選択可能。新たに720×480ドットの撮影ができる「TV-SDV」モードが追加された。SD解像度を含めた各モードの仕様は下表の通り。
光学系はDMX-HD1Aと共通。レンズは35mmフィルム換算で、焦点距離は38~380mmの光学10倍ズーム。F値は3.5通し。スーパーマクロで最短焦点距離1cmの撮影も行なえ、電子式の手ブレ補正を備えている。9点測距AFや1cmまで近づけるスーパーマクロ機能なども用意する。静止画は700万画素モード/3,072×2,304ドットで撮影できるが、画素補間を行なう「ピクトライズ 1000」モードでは3,680×2,760ドットの静止画も保存できる。
ポップアップ式のフラッシュを内蔵。液晶モニターは2.2型のアモルファスシリコンTFT液晶を搭載。画素数は約15万画素。モニターを開くと約1.1秒で撮影・再生ができる「クイックスタンバイ」機能も利用できる。 付属ソフトは全てWindows Vistaに対応。ハイビジョンコンテンツの編集などが可能な「Photo Explorer 8.5 SE Basic(MPEG4 High-Definition版)」を同梱。Windows VistaのMTP(Media Transfer Protocol)にも対応している。
システム全体の見直しと回路の最適化による省電力化で、連続使用時間は従来比約13%向上。動画で約85分、静止画では約180枚が撮影できる。外形寸法は80×36×119mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約210g、撮影時で約235g。
□三洋電機のホームページ
(2007年2月7日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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