|
社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は14日、知的財産高等裁判所の判決を無視し、無許諾で管理著作物をCS放送などで再送信し続けているとして、成田ケーブルテレビと銚子テレビ放送に対し、間接強制を東京地裁に申し立てた。 両事業者への再送信差し止めや損害賠償を求めた訴訟において、JASRACは知財高裁第2部により2005年8月30日に主張が認められ、最高裁により2006年10月10日付けで上告不受理が決定していた。 判決を受け、両事業社は2001年度分までの損害金を支払ったが、2002年4月以降の損害金清算や利用許諾契約の締結を拒否。無許諾でのCS再送信を続けているという。 「間接強制」は、債務を履行しない債務者に対し、裁判所が金銭の支払いを命じ、債務者を心理的に強制して債務を履行させるもので、民事執行法により規定されている。 JASRACは今回の申し立てについて「ケーブルテレビは公共性が高い情報インフラの一つであり、対応は慎重に検討したが、判決で確定した内容を無視して著作権侵害行為を継続する行為は看過できない」としている。 なお、両CATV事業者に再送信されたJASRAC管理著作物を使用料規定により算定すると、「成田ケーブルテレビでは少なくとも1日当たり200万円、銚子テレビ放送においては同10万円の損害が生じている」(JASRAC)という。
□JASRACのホームページ ( 2007年2月14日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|