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株式会社フジテレビジョンは29日、グループ内資本の再編を発表。子会社のポニーキャニオンと扶桑社の株式を追加取得して完全子会社化したほか、BSフジの株式も追加取得したことを明らかにした。 今回の再編は、グループ各社が保有するポニーキャニオン、扶桑社、BSフジの株式を、事業持株会社であるフジテレビに集約させるもの。フジサンケイグループ内でのフジテレビの地位を確立させ、グループの事業基盤強化に向けた経営資源の選択/集中を徹底させる狙いがある。 ポニーキャニオンの株式は、従来フジテレビが83%、産業経済新聞社が16%、フジパシフィック音楽出版が1%所有。扶桑社はフジテレビが84.3%、産業経済新聞社が15.6%、ポニーキャニオンが0.1%を保有していた。 そこから、ポニーキャニオンの13万6,000株を44億2,000万円で、扶桑社の213万,000株を10億6,700万円で取得。ともに100%の株式を取得した。「ポニーキャニオンとは更なる連携強化を図り、事業拡大に努める。扶桑社は、厳しい状況の出版業界で確実に勝ち残れる体制を速やかに整備する」としている。 BSフジの株式は従来40.9%保有していたが、今回28万6,500株を7億5,000万円で取得。所有率を44.5%に向上させた。同社はBSフジについて「黎明期を脱し、成長ステージに入りつつある。グループの放送事業部門の中核会社の1つとして、事業基盤の強化育成に注力する」と説明している。
また、現在フジサンケイグループにある広告会社、ビッグショット、フジサンケイアドワーク、ティーコム、富士アドシステムを10月1日を目処に、経営統合することも決定。インターネット広告の伸長など、広告業界の変化に対応していくという。
□フジテレビのホームページ
(2007年3月30日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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