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三菱電機株式会社は、地上デジタル/アナログチューナを装備した2DIN AVナビ2モデルと、単体デジタルチューナ2モデルを6月1日より順次発売する。各製品の発売日と価格は下表の通り。
■ NR-HZ700CD-DTV 7型ワイドディスプレイとDVD/CDレシーバに加え、地上デジタルの12セグ/ワンセグチューナを備えた2DINナビ。従来モデルに比べ、12セグの受信性能を向上したのが特徴。地上アナログチューナも装備する。
地上デジタルの12セグチューナでは、受信回路「D3A(Diamond Digital broadcast Decoder for Automobile)エンジン」に改良を加え、従来の2アンテナから、新たに4アンテナでの受信に対応した。なお、付属アンテナはフロント用2本で、リア用は別売となる。チューナは2基搭載し、信号を合成する方式。 12セグの受信レベルが低い場合のワンセグへの自動切換えにも対応。EPG/データ放送は12セグのみ対応する。地デジ操作用の蓄光リモコンも付属する。 ディスプレイは7型ワイド/解像度480×234ドットのタッチパネル式。データ放送など地デジの操作も全てタッチパネル上から行なえる。ディスプレイ下部のボタン類は、AV/ナビの操作部分を分けて配置した。
CDからHDDへの4倍速リッピング/追いかけ再生が可能なミュージックフォルダ機能を搭載。録音フォーマットはMP3(128kbps)で、約2,000曲まで収録可能。約30万タイトル分のCDDBもHDDに内蔵しており、リッピング時に付与できる。HDD容量はナビを含め40GB。 DVD/CD部はDVDビデオや音楽CD以外に、DVD±R/RWやCD-R/RWに記録したファイルも再生可能。なお、DVDはビデオ形式のみ対応し、VRモードはサポートしない。ナビを見ながらDVDの音声のみ再生することも可能。音楽ファイルはMP3/WMAが再生可能で、WMAのDRMには非対応。内蔵アンプ出力は45W×4ch。 ナビ機能では、ナビ専用LSI「ナビコア」を搭載し、目的地検索や地図の縮尺変更/スクロールなどの高速処理が可能。JRの札幌駅から鹿児島駅間のルートを約0.2秒で探索できるとしている。
■ NR-HZ700CD-1D
NR-HZ700CD-DTVと同じく7型ワイド液晶搭載の2DIN AVナビだが、テレビチューナはワンセグと地上アナログのみで、12セグ受信に対応しないモデル。ワンセグは、EPGやデータ放送には非対応。地デジチューナ以外の仕様はNR-HZ700CD-DTVとほぼ共通。なお、リモコンは付属しない。 ディスプレイは7型ワイド/解像度480×234ドットのタッチパネル式。DVD/CDレシーバの仕様も同じで、ミュージックフォルダ機能も搭載する。内蔵アンプ出力は45W×4ch。ナビ機能も共通で、「ナビコア」を搭載し、高速処理に対応する。
■ TU-200D/7D 地上デジタルの単体チューナ。TU-200Dは12セグ/ワンセグ対応で、TU-7Dはワンセグのみ。いずれも、上記ナビに付属するチューナ部分と機能は同じ。 TU-200Dは12セグ/ワンセグの自動切換えに対応。EPGやデータ放送も利用できる。また、蓄光リモコンが付属する。また、TU-7Dにも専用リモコンが付属。 外形寸法と重量は、TU-200Dの本体が約178×160×43mm(幅×奥行き×高さ)、1,215gで、リモコンは133×52×11(縦×横×厚さ)、約52g(電池含む)。TU-7Dは、本体が約121.9×89×23.5mm(幅×奥行き×高さ/ブラケット部除く)、340gで、リモコンが約110×52×17.5mm(縦×横×厚さ)、約67g(電池含む)。
■ 「地デジ移行期に最適」。車載DIATONEも披露
上席常務執行役の上田敦氏は、カーナビ市販市場について「DVDからHDDへの移行や、地上デジタル対応の普及が進んだほか、ポータブルナビ(PND)も出回ったことで台数規模では前年比108%増となった。2008年はさらに地上デジタル対応のHDDナビが拡大するだろう」と予測。 新製品については「“圧倒的”と評価されている地上デジタルの受信性能をさらに進化させ、標準装備とした」と説明。さらに、アナログチューナも搭載したことについて「デジタル放送への移行期に最適」とした。 発表会では、2007年春発売としていた車載用「DIATONE」スピーカー「DS-SA1」(50万円/受注生産)の受注を6月1日より開始することも発表。会場で実機が披露された。 DS-SA1は、ツイータとウーファ、ネットワークユニット×各2の2ウェイ構成。2006年10月より「DS-SA3」(25万円)の受注が開始されているが、DS-SA1はツイータにDIATONE独自の振動板素材「B4Cピュアボロン」を採用したハイエンドモデル。DIATONEの技術を引き継ぎ、走行ノイズの低減などで車内設置に最適化したという。 販売は専門店を中心に行ない、スーパーオートバックスなど、取り付け技術の高い一部のカー用品販売店でも展開する見込み。
□三菱電機のホームページ ( 2007年5月16日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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