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ソニー、VAIO「type R」に「DSD Direct Player」を搭載
-音楽CDをリアルタイムDSD再生。夏モデル情報も


DSD Direct Player
5月17日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、VAIOシリーズの2007年夏モデルを5月17日より順次発売する。その中のデスクトップ型「type R master」のオーナーメイドモデルに、通常の音楽CDを、1bit/2.8224MHzのDSD形式にリアルタイム変換しながら再生するソフト「DSD Direct Player」が付属する。

 なお、同ソフトは5月19日に発売されるBlu-ray Discドライブ/地上デジタルチューナ搭載の液晶一体型モデル「VAIO type L」にも搭載されている。

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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070410/sony.htm


■ DSD Direct Player

 「DSD Direct Player」は、5月17日発売の「type R master」オーナーメイドモデル「VGC-RM92US」、「VGC-RM92S」において、CPUにCore 2 Duoの2GHz以上(E6420/2.13GHz以上)を選択した場合、プリインストールされる。

 「type R master」は、従来モデルと同様にオーディオチップ「Sound Reality」を搭載している。S/N比は約107dBという低ノイズを実現し、PCMの24bit/192kHzに加え、SACDで採用されているDSD方式での録音・再生もサポートしている点が特徴。付属ソフト「SonicStage Mastering Studio」に、WAVファイルをDSDファイルに変換できる「DSD Direct」も付属している。

 新プリインストールされる「DSD Direct Player」は、通常の音楽CDのPCM信号を、リアルタイムにDSD変換しながら、高音質再生ができるというもの。「DSD Direct」では変換に実時間以上かかるが、リアルタイム変換を実現するために「DSD Direct Player」では2GHz以上のCore 2 Duoが必要となる。

 音楽CDの制作過程では、演奏されたアナログの音をADCに入力。内部では1bit ADCのフロントエンドに入力された音を、デシメーション・デジタル・フィルタを通してCD規格の16bit/44.1kHz PCM信号に変換している。また、再生時にDACに入力するが、その内部では補間フィルタ(インターポレーション・デジタル・フィルタ)に通される。この2つのデジタル・フィルタでロスや演算誤差が発生し、音質低下の原因となる。

 SACDが高音質な理由は、1bit ADCフロントエンドのデータをDSD(1bit/2.8224MHz)に変換してディスクに収録。再生時にはDAC最終段のアナログローパスフィルタに入力し、アナログ音声化しているため、上記のデジタル・フィルタをバイパスしている。

 「DSD Direct Player」では、CDに収録された16bit/44.1kHzのPCMを、DACの補間フィルタを通さずにDSD(1bit/2.8224MHz)に変換。その後はSACDと同じ工程で再生するため、CD制作時のフィルタロスは補えないものの、再生時の演算誤差を極小に抑えられ、PCMデータが持つクオリティを最大限に発揮できるという。


■ type R master

 type R masterはオーナーメイドモデルに加え、店頭販売用の「VGC-RM52DL9/RM52D」を用意。6月2日より発売される。どちらのモデルもCore 2 Duo E6320(1.86GHz)と2GBメモリを搭載する。

 ディスプレイは「VGC-RM51DL9」が19型(1,440×900ドット/HDCP対応)となる。「RM51D」はディスプレイ非搭載。店頭予想価格は「RM51DL9」が35万円前後、「RM52D」が29万円前の見込み。

VGC-RM52DL9 「RM51D」はディスプレイ非搭載

 いずれも地上/BS/110度CSデジタルチューナを内蔵。TS録画も可能。DVDスーパーマルチドライブを備えており、DVD-RW/RAMメディアへCPRMコンテンツのムーブも可能。店頭販売モデルのOSはWindows Vista Home Premium。


■ type T

 モバイルノートの「Type T」は5月26日から発売。オーナーメイドモデルは5月17日から予約を受け付ける。店頭販売モデル「VGN-TZ50B」はワンセグチューナを搭載。録画や予約録画、追いかけ再生に対応し、データ放送やEPG表示もサポートしている。店頭予想価格は24万円前後の見込み。

 アンテナは液晶ディスプレイ横に備えており、収納も可能。屋内用にアンテナ端子用の変換ケーブルも同梱する。

 CPUは超低電圧版のCeleron M 443(1.20GHz)。メモリは1GB。ディスプレイは11.1型ワイド(1,366×768ドット)。80GB HDDやDVDスーパーマルチドライブも内蔵する。OSはWindows Vista Home Premium。外形寸法は277×198.4×29.8mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリを含む重量は約1,220g。バッテリ駆動時間は約8時間。

 また、オプションでExpressCard接続型のワンセグチューナ「VGP-DTV10」も5月26日に発売する。店頭予想価格は17,000円前後の見込み。カードにロッドアンテナを備えるほか、外付けアンテナやアンテナ端子用の変換コードも付属する。録画などの機能は「Type T」と同じ。対応機種は2007年1月以降発売のVista搭載type S/C/N/F。外形寸法は約34×95×9.6mm(幅×奥行×高さ)。重量は約27g。

VGN-TZ50B 中央がExpressCard接続型のワンセグチューナ「VGP-DTV10」。右は外付けアンテナ。左のキャリングケースも付属する

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200705/07-0517/

(2007年5月17日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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