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カノープス株式会社は、HDMI/コンポーネント入力を備えたPCI Express接続のHDキャプチャカード「HDRECS」を7月下旬より発売する。価格は99,750円。 PCI Express x1接続のPC内蔵型キャプチャード。HDMIやコンポーネント出力からの映像を独自のCanopus HQコーデックにリアルタイムでエンコードし、1080i/720pでのキャプチャが可能となっている。XILINX製のDSPを搭載し、Canopus HQにリアルタイムでエンコードし、CPUの負荷を抑えながら、HD映像をパソコンに取り込むことができる。
キャプチャ用ソフトとして「HQ Recorder」を付属。リアルタイムでのモニタ/録画のほか、時間を指定して録画を行なうスケジュール録画、入力信号を検知すると録画を開始する自動録画なども可能となっている。対応OSはWindows XP/Vista。 最大入力解像度はHDMI時が1080/60i、DVIが1,280×1,024/60p、アナログコンポーネントが1,920×1,080/59.94i、S映像は720×480/59.94p、アナログRGBは1,280×1,024/30p。なお、1080pでのキャプチャについては、「チップの性能上、今回は対応していないい(企画マーケティング本部 久木海氏)」という。音声記録方式はリニアPCM。 入力端子はHDMI×1のほか、コンポーネント(ミニDIN 7pin)、Sビデオ/コンポジット兼用(ミニDIN 4pin)、アナログRGB(ミニDIN 9pin)。アナログ音声(RCA)も装備する。
なお、著作権保護が施された映像に関しては、キャプチャを行なわない。HDMI映像については、HDRECSのHDMIがHDCPに対応していないため、出力機器側で非対応デバイスと認識し、保護されたコンテンツの出力は行なわない。なお、ビデオカメラなど、著作権保護を伴わないHDMI出力については、HDRECSでリアルタイムにキャプチャが可能。
アナログ信号の場合はCGMSとマクロビジョンなどのコピー制御信号に対応し、同信号を検出した場合は、そのコンテンツのキャプチャは行なえない。デジタル放送のコピーワンス、コピーネバー信号についてもルールに基づき、著作権保護を行なう。カードの外形寸法は、153×111.2mm。 製品発売時にはBlu-ray Disc(BDAV)対応のオーサリングソフトもバンドル。また、同社のHQ対応編集ソフト「EDIUSシリーズ」を半額で購入できるクーポンも同梱する。そのほか、アナログRGB接続ケーブルや、コンポーネント接続ケーブルなども付属する。 発表会では、同社企画マーケティング本部の久木海氏がHDRECSの特徴を説明。Canopus HQコーデックの編集時の優位性や、HDRECSのリアルタイムモニタなどの機能を紹介し、「600万円相当のHD対応放送用編集システムの使い勝手を、10万円のボードに詰め込んだ」とアピールした。
□カノープスのホームページ ( 2007年5月23日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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