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ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(ブエナ・ビスタ)は、製作40周年を迎えたディズニーアニメ「ジャングル・ブック」を、デジタル・リマスターし、特典ディスクを加えた「プラチナ・エディション」として再DVD化。10月31日に発売する。価格は3,990円。 さらに、既発売の続編DVD「ジャングル・ブック2」もセットにした3枚組みも同時発売。こちらは6,090円となっている。
「ジャングル・ブック」は、ラドヤード・キップリングの小説を原作としたアニメで、'67年に米国で公開。ウォルト・ディズニー自らが最後に手掛けた長編アニメ作品。赤ん坊の頃からジャングルでオオカミに育てられた少年モーグリが、様々な動物達との交流を通じて成長し、人間の世界に戻るまでを描いており、躍動感溢れるキャラクター描写と音楽が魅力だ。 同作品は2000年にDVD化されているが、今回はプラチナ・エディションとして本編映像をデジタル・リマスター。映像はビスタサイズをスクイーズ収録。音声は英語と日本語をドルビーデジタル5.1chで収録する。 さらに、本編と特典ディスクに多数の未公開シーン、メイキング、ゲームなどの特典コンテンツを収録している。 また、日本版だけの特典映像として、女優の森光子さんが朗読するストーリーブックを収録。これは、キップリングの原作とディズニーの映像を使った絵本が表示され、その文章を森さんが朗読するというもの。
ブエナ・ビスタでは森さんの起用理由について「最上最多32回というアカデミー賞受賞記録保持者のウォルト・ディズニーと、文化功労者で文化勲章も受章した国民的女優である森さんには、“数々の賞暦”という共通点がある。また、長年に渡り人々を魅了し、夢を与え続けていること。いつまでも子供の頃の気持ちを忘れず、チャレンジをし続けていることなどもウォルトと共通するもの」と説明している。
■ 戦時中に出会ったディズニー映画
森さんは作品について「40年前にこんな素晴らしい作品が出来ていたと知り、ディズニーさんの功績の大きさを改めて感じた」という。「登場するキャラクターの動きや表情に色気もあり、自分も女優として勉強しなきゃと思う場面もあった」とのこと。 そんな森さんの、ディズニー作品との出会いは第二次世界大戦中までさかのぼるという。「昭和18年頃、日本の陸海軍の前線に慰問に行った。当時はフィリピンなどで日本が勝っていると聞かされていて、そこで“面白い映像がある”として、3本ほど映画が上映された。その内2本が、ディズニーのダンボとファンタジアだった」という。
「ダンボの愛らしさと、ファンタジアの夢のように美しい映像と音楽に本当に驚いて、皆口をあんぐり開けて観ていた。戦っている相手の国が、こんなに心を打つ素晴らしいものを作っているとは知らなかった。上映が終わって軍の人がいなくなった後、皆で小さな声で“こんなの作っている国が相手じゃ、戦争負けるわね”と言いました。そのくらいショックでした」という。
最後に森さんはDVDについて「動物達の愛らしさ、人間の素晴らしさなどが堪能できる作品。既に作品を知っている人も、そうでない人にも楽しんでいただきたいです」と語った。
□ブエナ・ビスタのホームページ
(2007年7月12日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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