◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
東映アニメ、「ドラゴンボール」全話を携帯電話に配信
-生「かめはめ波」に、眞鍋かをりと時東ぁみも感激


ドラゴンボール☆ANiMO
(C)鳥山明・バードスタジオ/集英社・東映アニメーション

8月20日開始


「ドラゴンボール☆ANiMO」のトップ画面 動画配信は開始当初は「ドラゴンボールZ」のみだが、「ドラゴンボール」、「ドラゴンボールGT」の配信も予定されている
(C)鳥山明・バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
 東映アニメーション株式会社は20日、同社が展開している動画配信を取り入れた携帯電話向けキャラクターサイト「ANiMO」にアニメ「ドラゴンボール」のサイト「ドラゴンボール☆ANiMO」を追加。「ドラゴンボールZ」全291話を皮切りに、TVアニメシリーズ全話をストリーミング配信する。

 「ANiMO」は、「アニメーション」+「モバイル」&「ムービー」を組み合わせた造語。4月よりテストモデル的に開始したサービスで、既に「銀河鉄道999」や、「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」、「ゲゲゲの鬼太郎」、「おジャ魔女どれみ」などがスタートしている。

 今回開設された、ドラゴンボール☆ANiMOの通貨単位(ポイント)はゼニーとなっており、月額課金として315円と525円の2コースが用意され、それぞれ300ゼニーと500ゼニーに交換される。また、両コースに登録すると840円で800ゼニーに加え、100ゼニーがプレゼントされる。

 コンテンツ自体は都度課金となっており、1話100ゼニーで視聴できる。購入したコンテンツは、月額料金を支払った同月内は見放題だが、月額課金の支払いをやめると、次月から見られなくなる。また、105円で100ゼニー、315円で300ゼニー、525円で500ゼニー、1050円で1000ゼニーを追加購入することもできる。

独自開発のオリジナル動画アプリを使用
(C)鳥山明・バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
 動画再生には、独自開発のオリジナル動画アプリを使用。ストリーミング形式の詳細は明らかにされていないが、「映像のクオリティにもこだわり、きれいな映像を楽しんでもらえるようにプレーヤーを開発した。アニメ再生に適した高画質・高音質のプレーヤー」(同社)としており、早送りや巻き戻しのほか、チャプタースキップや、レジューム機能(セッション保存機能)も備えている。

 対応端末は「FOMA902iシリーズ以降」で、au、ソフトバンクに関しては現在開発中としている。なお、PC向けの配信については、「未定だが、検討はしている」(同社)という。

 動画配信以外にも、ドラゴンボールの世界観に合わせた各種機能を実装。「すぐGET」機能は、動画再生中に「すぐGETウィンドウ」に指示が表示され、指示通り操作して成功すると、映像やキャラクターボイスを、着モーションや着ボイスとしてダウンロードできる。

(C)鳥山明・バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
 また、キャラクターが成長するアドレス帳連動のキャラ育成機能も装備。電話着信とメール受信の回数で、 悟空などの全56キャラクターが成長する。それぞれのキャラクターを育てることで、様々な関連キャラクターが登場する。また、キャラクターがレベルアップするたびに、「ホイポイカプセル」が手に入り、中にはサイトで使えるポイントがランダムで入っている。また、特定のキャラクターが規定レベルに達すると、新しいキャラクターや、ドラゴンボールが手に入ることもある。

 ドラゴンボールを揃えると、「神龍」が登場。願いを聞いてくれる。また、「ドラゴンボールアドレス帳」で使用しているキャラクターの着モーションをダウンロードして、着信音に設定可能。キャラクターの成長レベルが10アップするごとに、着モーションもレベルアップする。

 その他にも、オリジナル「Flash待受画像」や「発着信アニメ」、TVアニメ全シリーズのオープニング/エンディングの「着うた」や「着メロ」、そして動く「グリーティングメール」など、定番のコンテンツも配信する。

 同社では、「早期会員10万人達成、今期中に2億円の売り上げを目指す」(同社)としている。


● 野沢さんの生「かめはめ波」に、眞鍋さんと時東さんも感激

孫悟空と東映アニメーションの高橋浩 代表取締役社長
 サービス開始に当たって、東京・渋谷の「HUB渋谷店」で発表会が開催された。発表会には、孫悟空、孫悟飯、孫悟天の声優でもある野沢雅子さんに加え、ドラゴンボールの大ファンという眞鍋かをりさんと時東ぁみさんもゲストとして駆けつけた。

 今回のサービスについて、同社の代表取締役社長 高橋浩氏は、「週刊少年ジャンプで'84年に連載開始、'86年にフジテレビ系列で放送開始したドラゴンボールは、集英社と東映アニメーションを代表する作品であり、日本を代表するコンテンツとなっている」と、ドラゴンボールへの特別な思いを語った。

 また、「創立50周年の強化事業として、携帯電話向けコンテンツをスタートし、本日のための布石を打ってきた。携帯電話は目覚しい進化を続けており、これからは動画配信が主要なコンテンツとなる時代に入ってきている。単行本の発行部数が全世界で2億5,000万部を超え、アニメーションも国内で最高視聴率34%台を記録したドラゴンボールで、動画配信の波に乗り、さらにビッグウェーブを引き起こすために、携帯電話で先行配信する」と今回のサービスの意義を説明した。

株式会社集英社の鳥嶋和彦 取締役
 株式会社集英社 取締役 鳥嶋和彦氏は、「ドラゴンボールは集英社にとって、とても大事な戦略商品かつ作品で、常に新しいジャンルのビジネスを切り開いてきた。それは、漫画原作だけの力ではなく、東映アニメのアニメーションが大きな力になったことは、確かなこと」と、ドラゴンボールが漫画とアニメの相乗効果で盛り上がったことを強調した。

 また自社の携帯サイトとの関係については、「昨年5月から、漫画の携帯配信を開始して、現在では1億円以上を売り上げている。また、ジャンプの携帯サイトでは、30万人以上の有料会員がいる。今回、東映アニメが配信することでさらに盛り上がることを期待している」とした。

時東ぁみさん、眞鍋かをりさん、野沢雅子さん(写真左から)がトークショーを行なった
 ゲストとしてトークショーには野沢雅子さん、眞鍋かをりさん、時東ぁみさんのほか、孫悟空も登場。野沢雅子さんと孫悟空の共演に、眞鍋かをりさん、時東ぁみさんは大喜び。

 孫悟空、孫悟飯、孫悟天を演じ分けている野沢さんは、「自分では使い分けているつもりはないんですよ。絵があれば、そこにすっと入っていて、悟空が出てくれば悟空、悟飯が出てくれば、悟飯に入っていける」という。

 また、3人が一緒に出てくるシーンでは「普通は、一人ずつ録っていくんですけど、私の場合は、一緒に会話しちゃうんですよ。戦闘シーンは大変ですよ。悟空の姿が見えない速さですから、どこから出てくるか、この線が悟空って聞かないとダメです」とベテランの技を紹介した。

 ドラゴンボール世代の眞鍋さんは、「幼稚園の時のお遊戯とかで、歌を歌ったり、そのぐらいからドラゴンボールに親しんでいます。一緒に大きくなってきたという感じがして、自分のベースになっています。(野沢さんと悟空が一緒で)心拍数が上がっちゃて、ドキドキしています」。

 ドラゴンボールが始まった翌年に生まれた時東さんは、「テレビでドラゴンボールを再放送をやっている世代なので、そこから見てました」という。一番好きなキャラクタは、「カリン様。かわいくて好きです」。眞鍋さんも、「かわいい」と身もだえしていた。

時東ぁみさんは、「ドラゴンボールを集めて、いつか悟空にめがねをかけさせたいなと思います」とメガネっ娘アイドルらしい願い披露した 眞鍋かをりさんが神龍にかなえて欲しい願いは、「かめはめ波か、舞空術か、どっちか迷います」とのこと 野沢雅子さんは、悟空の声でかめはめ波を放つなど、ドラゴンボールの大ファンの要望に快く応えていた

「ピッコロを好きになったのは、悟飯を引き取って修行させていたところから。最後に、命まで落とすじゃないですか。グッときましたね」と熱弁する眞鍋さん。「自分の周りにそんな人は?」との質問には、「自分のために死んでくれる人は、早々いないかなと思いますね」と笑いで受け流していた カリン様が好きな理由を、「とにかく見た目がかわいいのと、名前もすごく好きで、いい響き。全部のかわいらしさがすごいすきなんです」と時東さん。でも、「カリン様のような恋人は?」との質問には、「かわいい恋人ですか? 自分よりかわいいと嫉妬しちゃうんで……」
 眞鍋さんの好きなキャラクタは、「家族全員でピッコロ推しで、父の携帯に入っているぐらい」という。好きなシーンについては「女の子としては、悟空とチチが結婚するシーンとかすごい好きです。あこがれますね。『結婚すっか』っていわれたいです」と盛り上がっていた。

 4人は実際に携帯電話を手渡されて、ドラゴンボールZを鑑賞。野沢さんは「凄いですよね。電話を持ち歩くというのすら、びっくりしているのに、凄すぎです。凄くうれしい」と大喜び。

 眞鍋さんは、「携帯でこんなに綺麗に見られるとは思わなかったですね。TV画面で見るのと変わらない画質です」。時東さんも「本当に携帯っ子なので、携帯で見れるというのが、すごいうれしいんですよ。しかも画質が超イイ。音もいいですね」と、クオリティの高さに驚いていた。

 眞鍋さんは、「私の世代にはかなりグッとくる。私もうれしいんですけど、漫画ではなかったシーンがアニメにあるので、再発見してほしいなと思います」とマニアックにアピール。時東さんは、「色んなところで見られるので、私もハマって、仕事の合間とかでも見ちゃうと思うんですけど、皆さんにもハマってくだい」とPRした。

 最後に野沢さんが孫悟空の声で、「いつでも、おめーと一緒だ。会いたくなったら、すぐ見てくれよな」と締めくくると、眞鍋さんは「涙が出そう!」、時東さんは「贅沢!」と大いに盛り上がった。

発表会場にはドラゴンボールグッズも 「ドラゴンボールごっこ、よくやりましたね。その時の影響で、未だに一年に一度は、かめはめ波を出せる夢を見るんですよ。調子に乗ってドンドン出すんですけど、本当の敵がきたときに“スカッ”といって出なくなって、ピンチを迎える」と眞鍋さん 時東さんがドラゴンボールを好きになったきっかけは「アニメじゃなくて、お家にあったドンジャラがスタートです。それで、アニメの再放送を見て、一緒に成長してきたなと思いますね。常にいる。普通な感じ」

4人そろって、「かめはめ波!!」


□東映アニメのホームページ
http://www.toei-anim.co.jp/
□「ドラゴンボール☆ANiMO」のホームページ
http://www.dragonball.tanim.jp/
□関連記事
【5月16日】東映アニメ、VistaのMedia Center上でアニメVOD配信
-XMLベースのMCMLで構築。105円から
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070516/toei.htm
【4月19日】CinemaNow、東映アニメの作品1,500話をダウンロード配信
-「セーラームーン」など、48時間105円から視聴可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070419/cinema.htm

( 2007年8月21日 )

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.