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三菱、52/46/40型液晶テレビ「REAL」などAV新製品発表
-「AV事業をしっかりやる」。BDは五輪に向け開発


9月1日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 三菱電機株式会社は、液晶テレビ新「REAL」シリーズや、DVDレコーダ、液晶プロジェクタなど、AV機器新製品発表会を開催した。液晶テレビREALは、52/46/40型のフルHDモデルなど6製品をラインナップ。また、実売35万円のフルHDプロジェクタ「LVP-HC6000」も発表している。

 9月1日より順次発売し、価格はすべてオープンプライス。発売日や価格の詳細は下表のとおり。

液晶テレビREAL MZWシリーズ
型番サイズパネル解像度発売日店頭予想価格
LCD-H52MZW7552型1,920×1,080ドット10月21日55万円前後
LCD-H46MZW7546型45万円前後
LCD-H40MZW7540型38万円前後
液晶テレビREAL MXW/MXシリーズ
LCD-H32MXW7532型1,366×768ドット10月21日20万円前後
LCD-H32MX7532型16万円前後
LCD-H20MX7520型10月1日10万円前後

液晶プロジェクタ
型番パネル解像度発売日店頭予想価格
LVP-HC60001,920×1,080ドット9月28日35万円前後

HDD/DVD/VHSレコーダ 楽レコ
型番HDD容量VHS発売日店頭予想価格
DVR-DV745400GB9月21日11万円前後
DVR-DV735250GB9月1日10万円前後

LCD-H52MZW75

 液晶テレビは、52/46/40型のフルHD/1,920×1,080ドットパネル搭載の「REAL MZWシリーズ」をラインナップ。パネルは光沢コートを施した10bit「DIAMOND Panel」で、独自の120Hz倍速駆動技術「倍速ピクチャー」機能を搭載している。

 新映像エンジン「DIAMOND Engine Pro II」を搭載し、倍速駆動を実現するほか、12bit映像処理や10bitパネルにより豊かな階調表現を可能とした。インテリジェントバックライトコントロール機能により、コントラスト比は2,000:1を実現。色再現性はNTSC比で102%。xvYCC(x.v.color)にも対応している。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナと地上アナログチューナを各1系統搭載。1080p対応のHDMI入力を2系統備え、HDMI CECを利用したレコーダなどとの連動機能「REALINK」を搭載し、同時発売のDVDレコーダの制御が可能となっている。音響面では、フロントサラウンド技術「DIATONEサラウンド5.1/2.0」を搭載する。

 「DVR-DV745/735」は、HDD/DVD/VHSを一体化したレコーダ。新REALとの連動機能「REAL LINK」を搭載。また、HDDからDVDへのダビングの高速化などを行なっている。

DVR-DV745 DVR-DV735

LVP-HC6000

 「LVP-HC6000」は、エプソン製の1,920×1,080ドットC2FINEパネルを搭載し、新開発の「Dramatic Iris」と組み合わせることで、コントラスト表現を向上した液晶プロジェクタ。

 Dramatic Irisでは、従来よりきめ細かな1/60秒単位でアイリス制御を行なうことで、ダイナミックレンジの広い映像再現を可能とした。また、新たに追加したレンズ絞りにより引き締まった黒再現を実現している。

 レンズは従来モデル「LVP-HC5000」と共通の1.6倍電動ズームレンズで、電動フォーカスも装備。レンズシフトの調整時に「粗調整」、「微調整」の2段階に設定を変更できる機能も搭載した。

 HDMI Ver.1.3対応のHDMIを2系統装備。24p入力にも対応する。コンポーネント端子、S映像、コンポジット、アナログRGB(D-Sub 15ピン)の各入力端子を備えている。



■ BDレコーダは「北京オリンピックに向け、いつでも出せるように」

 記者発表会では、専務執行役 リビング・デジタルメディア事業本部 事業本部長の東健一氏が2006年度を振り返り「海外の空調事業、国内のオール電化が好調で、AV事業では液晶テレビが前年を上回り、売上げは前年を上回った」と好調をアピール。

リビング・デジタルメディア事業本部の東健一事業本部長 2006年度の売上

リビング・デジタルメディア事業本部の中村一幸事業副本部長

 AV事業戦略について常務執行役 リビング・デジタルメディア事業本部 事業副本部長の中村一幸氏は、「まず申し上げたいのは、三菱電機はAV事業をしっかりやるということ」と前置きした上で、液晶テレビの位置づけを説明。

 好調な業務用プロジェクタやLED「オーロラビジョン」などと比べ「液晶テレビは後塵を拝している」としながらも、「液晶パネルの開発/調達や、プロジェクタとの画像処理技術の共有などでシナジーを強め、コスト体力を強化する」とし、差別化戦略として「画作り、音響、スリムベゼルで高い評価を得ている。今後も三菱らしいことをコツコツやる」と述べた。

 販売面でも「得意とする空調など主要家電との販売連携で、ホテルなどの需要も獲得したい」との意欲を見せ、「エコキュート、太陽光発電などで『家丸ごと提案』を行なってきたが、今年度からは液晶も加え、家丸ごとビジネスを強化する」とした。

液晶テレビ事業の位置付け AV事業戦略の概要

京都製作所の重里秀夫所長

 AV製品の市場動向と新製品の特徴については役員理事 京都製作所の重里秀夫所長が説明。「日本の家庭のリビングでも37型以上が標準化したほか、2台目・3台目のパーソナル需要も堅調」との見方を示し、今回のラインナップ拡充の根拠としている。

 国内の薄型テレビ市場全体でも「北京オリンピックに向けた台数伸長が見込まれる。2007年度に125%増の735万台、2008年度はさらに118%増の865万台に伸びる。特に37型以上の伸びが著しく、2006年度の203万台から2008年度に357万台へ成長する」と予測した。

新製品群の特徴とこれまでのラインナップ 薄型テレビの市場予測 DIATONE技術やスリムベゼルなどで「トレンドに先行している」とアピールした

 なお、今回の新製品に次世代DVD製品はなかったが、「次世代DVDは市場が立ち上がりつつある段階。2008年の北京オリンピックに向けてBlu-ray製品の開発は進めており、いつでも出せる状態にしたい」(同社)という。まずは国内市場を見込んでBDレコーダを投入、BDプレーヤーについても「開発は進めている」とした。

 販売店や記者向けの内覧会ではBDレコーダの試作機によるデモ再生も実施。製品の詳細は明らかにされていないが、H.264/MPEG-4 AVCエンコーダの搭載についても「検討している段階」だという。

 なお、DVDレコーダと同様にBDレコーダについても、船井電機と協力体制を築いており、「基本設計、技術開発などは三菱電機が取り組んでいるが、量産に向けた設計などの船井の強い部分を盛り込んで開発を進めている」という。

□三菱電機のホームページ
http://www.mitsubishielectric.co.jp/

( 2007年8月22日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp/nakaba-a@impress.co.jp]


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