IFA 2007【ソニー編】新ウォークマンは「Goes OPEN」 -欧州向けに発売。899/599ユーロのBDプレーヤーも

新Sシリーズ

8月30日発表

　ソニーは30日、ドイツ・ベルリンで開催されるIFA 2007の前日に行なわれたプレスカンファレンスにおいて、WM DRM10のファイルを再生可能な新ウォークマンを欧州で発売すると発表した。10月の発売を予定し、価格は未定。なお、日本での発売は予定されていない。

　また、Blu-ray Discプレーヤー2モデルなどの新製品も9月中旬より順次発売。上位モデルの「BDP-S500」とスタンダード話「BDP-S300」をラインナップし、価格と発売時期はそれぞれ599ユーロ/9月中旬発売、899ユーロ/10月末発売。

　新ウォークマンは、米国で30日(現地時間)に発表されたモデルと同様に、WMA/AAC/MP3/WAV(リニアPCM)再生に対応し、新たにWM DRM10のファイル再生をサポート、サブスクリプションサービスなどで購入したDRMつきファイルも再生可能になる。なお、DRM付きAACの再生には対応しない。

WM DRM10再生をサポート	Aシリーズは従来モデルのデザインを継承	Sシリーズは新筐体を採用

　上位モデルのAシリーズは、MPEG-4/AVC(H.264)動画再生も可能。スタンダードモデルのSシリーズはコンパクトな新筐体を採用し、動画再生対応/非対応の2種類を用意する。容量は、A/Sシリーズともに2/4/8GBモデルをラインナップする。

　楽曲の転送は、従来のSonicStageは使用せず、Windows Media Player 10/11のほか、DRMなしファイルについてはドラッグ&ドロップで可能。Media Managerも利用できる。いずれのモデルも、マイクロソフトのPlays For Sureロゴを取得している。そのほか、高音質化技術の「クリアオーディオテクノロジー」も採用する。

　なお、米国でも発表されたとおり、従来モデルにおけるATRAC形式のファイルを用いた「CONNECT」については2008年3月までのサポートとなるが、「欧州では、9割のユーザーがATRACを使用しない」(欧Sonyウォークマン担当者)としており、日本とは異なる事情から今回の新機能が実現したという。

A/Sシリーズの特徴

　また、同社はBDプレーヤーの新製品として、1080/24p対応モデルも発表。上位モデルのBDP-S500はドルビー TrueHDのデコードもサポート。さらに、TrueHDやDTS-HDの音声をHDMI 1.3経由でビットストリーム出力できる。

　両製品とも、DVDの1080pアップスケーリング可能。x.v.Colorもサポートする。そのほか、同日発表の新シアターシステムなどとHDMI経由で連携できる「Bravia Theatre Sync」に対応。

■ 「WALKMAN goes OPEN」。エレキは'08年3月までに75%HD化

　Sony Europeのオーディオマーケティング担当Jeffry van Ede氏は、新ウォークマンの紹介にあたり、コンセプトを「WALKMAN goes OPEN」と宣言。ハード/ソフト/コンテンツいずれもユーザーの希望に柔軟に答えられるとアピールした。

　また、Fujio Nishida社長は、エレクトロニクス全体の売り上げで欧州が27%(米国22.9%、日本18%)となったことを挙げて「大きな成功を収めた」と自信を見せ、依然として競争は厳しいとしながらも「2008年3月までにエレクトロニクス製品の75%をHD対応にする」との目標を掲げた。

新BDプレーヤー		リモコン

Sony Europeのオーディオマーケティング担当Jeffry van Ede氏	Sony EuropeのFujio Nishida社長	2008年3月までにエレクトロニクス製品の75%をHD対応に

□IFA 2007ベルリンショーのホームページ(英文)
http://www.ifa-berlin.com/
□IFA 2007のホームページ
http://www.phileweb.com/ifa/

( 2007年8月31日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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