IFA 2007【シャープ/松下編】それぞれの“未来のテレビ” シャープはBDプレーヤーを第4四半期に発売

8月30日発表

　30日に行なわれたIFA 2007のプレスカンファレンスにおいて、シャープはBlu-rayプレーヤー「BD-HP20S」を発表した。ドイツで2007年第4四半期に発売され、価格は明らかにされていない。また、日本でも公開した「未来の液晶テレビ」が会場で披露された。一方、松下は大型の液晶/プラズマテレビのラインナップを拡充。両社ともに薄型テレビの今後についても語った。

■ シャープは「未来の液晶テレビ」とBDプレーヤー

シャープの片山社長

　シャープは片山幹雄社長が登壇し、日本でも公開されていた52型で厚さ20～29mmという液晶テレビの試作品を世界の報道陣に向けて紹介。

　コントラスト比10万:1、リビングコントラスト3,000:1(200ルクス)、年間消費電力量140kWh/年、重量は25kgというサイズを実現したが、「液晶だから実現できた。まだ最終ではないので、今後もコンシューマの期待に応えて行きたい」と述べた。

披露された、シャープの「未来のテレビ」

Sharp Electronics EuropeのToshiyuki Tajima CEO

　BDプレーヤーについてはSharp Electronics EuropeのToshiyuki Tajima CEOが説明。HDMI 1.3対応のBDプレーヤーで、1080/24p再生にも対応。ドルビーデジタルプラス、ドルビーTrueHDなどのデコードに対応する。光/同軸デジタル音声出力に加え、5.1chのアナログ音声出力も装備する。そのほか、液晶テレビやオーディオシステムとHDMI経由で連動できる「AQUOS LINK」もサポートする。

　強みとしては、レーザーダイオードや、光ピックアップユニットといったキーコンポーネントをを自社開発している点を挙げ、「BD分野でもNo.1マニュファクチャラーを目指す」とした。

BD-HP20S		キーデバイスを自社開発

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【8月22日】シャープ、50型で20mmの超薄型「未来のテレビ」を披露
－コントラスト10万:1。「“次世代”の本命も液晶」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070822/sharp.htm

■ 松下はPDPを“True Future Display”と位置付け

Panasonic AVC Networks CompanyのHirofumi Wada氏

　松下は、秋に発売する、65/58型PDPの「PZ700シリーズ」や、50/40型PDP「PZ70シリーズ」、37型液晶「37LZD70」を紹介。

　登壇したPanasonic AVC Networks Company Visual Products and Display Devices Business GroupのHirofumi Wada氏は調査会社の統計から「プラズマは、一度見ると液晶より優れた技術であると理解される」とし、「まだたった10年の技術であり、将来の進化が期待できる“True Future Display”」と強調した。

　また、APDC(Advanced PDP Development Center)との協力で、電力効率の高いPDP製品も計画、103インチを超えるサイズや、フルハイビジョンを超える4K2Kの解像度、20型のフルHDモデル、70W以下の省エネPDPといった製品も考えられるという。

PDP/液晶のラインナップ	PDPは一度見ると好印象になるという調査結果	松下の考える「未来のテレビ」

　そのほか、同社はAVCHDビデオカメラの「HD-SD5/SX5」や、HDD/DVDレコーダ「DMR-EH770なども発表。DVDレコーダは欧州向けにスロバキアで300万台以上生産され、「今後も欧州での成功を支える分野ととらえている」とした。

欧州ではDVDレコーダの成長も見込まれている

□IFA 2007ベルリンショーのホームページ(英文)
http://www.ifa-berlin.com/
□IFA 2007のホームページ
http://www.phileweb.com/ifa/

( 2007年8月31日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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