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3日にNECやソニー、富士通などPC大手各社がラインナップを一新した。各社のAVパソコンで録画機能の改善や、BDドライブの搭載などAV機能の強化が図られている。 ■ NECは新水冷デスクトップでBD/HD DVD両対応ドライブ搭載
NECは、液晶一体型PC「VALUESTAR W」の最上位モデルとして新開発の静音水冷システムとBlu-ray/HD DVD両対応のドライブを搭載した「VW790/KG」を10月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は34万円前後の見込み。 22型/1,680×1,050ドットのワイドスーパーシャインビューEX2液晶を搭載した液晶一体型パソコン。CPUだけでなくHDDも冷却する新開発の水冷システムを採用することで、静音性能を大幅に向上。「DVDレコーダ以上に静か」という動作音約25dBを実現し、音楽CDやDVD鑑賞、テレビ録画視聴時を快適に行なえるという。 また、Blu-ray Discの記録/再生とHD DVD-ROM再生に対応した光学ドライブを国内のPCとしては初めて搭載した。地上デジタル/アナログチューナも内蔵し、テレビの視聴/録画に対応する。 CPUはIntel Core 2 Duo E4400(2GHz)、メモリ1GB、HDD 500GB、ビデオカードはGeForce 8400M GTを搭載。OSはWindows Vista Home Premiumで、Office Personal 2007も搭載する。 VALUESTAR Wでは、地上デジタルチューナ搭載モデルとして22型型液晶を装備する「VW770/KG」と、19型の「VW500/KG」の2モデルを用意。同じく液晶一体型の「VALUESTAR N」でも15.4型液晶を搭載し、地上デジタル放送の録画に対応する「VN570/KG」をラインナップしている。 薄型デスクトップPC「VALUESTAR L」にはデジタルチューナ搭載モデルは用意しないが、Blu-ray Discドライブ搭載の「VL770/KG」をラインナップ。AVCHD対応のビデオカメラで記録した映像をBlu-ray Discに保存できる。 20型/1.680×1,050ドットのワイド液晶ディスプレイが付属。CPUはCore 2 Quad Q6600(2.4GHz)、メモリ1GB、HDD 500GBを搭載。9月下旬より発売し、店頭予想価格は32万円前後の見込み。OSはWindows Vista Home Premium。 15.4型液晶を搭載するノートPC「LaVie C」の最上位モデル「LC950/KG」には、地上デジタル/アナログチューナとBlu-ray Discドライブを搭載。10月下旬より発売し、店頭予想価格は31万円半ばの見込み。 液晶ディスプレイの解像度は1,440×900ドット。CPUはIntel Core 2 Duo T7500(2.2GHz)、メモリ1GB、HDD 160GB。OSはWindows Vista Home Premium。同シリーズのLC930/KGとLC900/KGでもデジタルチューナを搭載。PCの電源を切った状態でもiPodの充電ができる「パワーオフUSB充電機能」も備えている。
□NECのホームページ ■ ソニーは17モデルでBDドライブ搭載。ブラビアリンク対応も
ソニーは最上位シリーズ「type R master」の全モデルにBlu-ray Discドライブを搭載。9月22日より発売する。最上位モデルの「VGC-RM73UDL4」は24型/1,920×1,080ドットの液晶ディスプレイが付属。CPUはCore 2 Quad Q660(2.4GHz)で、メモリは2GB、HDDは500GB。地上/BS/110度CSデジタルチューナを搭載し、店頭予想価格は58万円前後の見込み。 円形デザインのVAIO「TP1」も強化。Ethernet接続の地上/BS/110度CSデジタルチューナ「VGF-DT1」が付属する「VGX-TP1DTV」と地上アナログチューナ内蔵の「VGX-TP1V」が9月8日より発売される。店頭予想価格はVGX-TP1DTVが20万円前後、VGX-TP1Vが13万円前後。 新たにHDMI CEC対応の新BRAVIAなどとのHDMI連携に対応した、ワンタッチプレイ機能を搭載。VAIO Movie Storyで作成したショートムービーなどをBRAVIAのリモコンコントロールし、表示できる。また、地上アナログ録画した番組や番組中で紹介された商品などを一覧表示/検索できる「カタログビュー」機能も搭載した。
type Rのほか、type F[FZシリーズ]など5シリーズ17モデルでBDドライブを搭載。ソニーはインテルと共同でライブ搭載「VAIO」の購入者に「スパイダーマン 3」のBDビデオソフトをプレゼントする「ブルーレイディスク・映像体感キャンペーン」も展開。応募期間は9月8日から2008年1月15日まで。
□ソニーのホームページ ■ 富士通「TEO」もBD搭載。ワンセグメディアセンター連携も
富士通はHDMI搭載のリビングPC「FMV-TEO」でBlu-ray Discを搭載した新モデル「TEO90X/D」を9月6日より発売する。店頭予想価格は26万円前後の見込み。 地上/BS/110度CSデジタルチューナを搭載し、録画したデジタル放送番組をBD-REにムーブできる。ムーブしたBD-RE上の番組をBD上で簡易編集できる「BD-MovieAlbum」もバンドルしている。また、録画機能も強化、ユーザーの好みの番組を学習して表示する「おすすめ番組」機能を新搭載した。 HDMI出力を装備し、松下電器の「VIERA PZ750SKシリーズ」などとの連携が可能。VIERAのリモコンからAVコンテンツ再生ソフト「MyMedia」上の映像や音楽などの再生が可能となっている。OSはWindows Vista Home Premium。
TEOの中位モデル「TEO70X/D」や、液晶一体型PCの「LXシリーズ」の「LX70X/D」、「LX55XD」でも地上/BS/110度CSデジタルチューナを搭載する。 ノートPCでは、17型ワイド液晶搭載のBIBLO NXシリーズの最上位モデル「NX95X/D」でBDドライブと地上デジタル/アナログチューナを搭載する。9月21日に発売し、価格は42万円前後の見込み。 1,440×900ドットの17型ワイド液晶を搭載し、CPUはCore 2 Duo T7500(2.2GHz)、メモリは1GB、HDD 320GB。HDMI出力も装備する。15.4型液晶搭載の「BIBLO NFシリーズ」でも上位2モデルで地デジチューナを内蔵する。 ワンセグを内蔵したウルトラモバイルノート「LOOX U(U50X/V)」も9月6日発売。価格は15万円前後の見込み。1,024×600ドットの5.6型ワイド液晶を搭載し、外形寸法は171×133×26.5~32mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約599g。 また、「NF50X/V」と「MG75X/V」ではマイクロソフトやバッファローと共同開発した「ワンセグ・メディアセンター連携機能」にアップデートで対応予定。テレビ番組視聴中のデータ放送画面から、関連したメディアオンライン上の動画コンテンツへアクセス可能となる。
□富士通のホームページ http://jp.fujitsu.com/ □ニュースリリース http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/09/3.html □関連記事 【8月29日】Windows Vistaの「メディア オンライン」が強化 -ワンセグとの連携実現。テレ東「あにてれ」も参加 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070829/ms.htm ( 2007年9月3日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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