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ソニーは、アクティブスピーカーを内蔵した踊る音楽プレーヤー「Rolly」(ローリー、型番:SEP-10BT)を9月29日に発売する。価格はオープンプライスだが、直販サイト「ソニースタイル」では39,800円で販売される。 Rollyは、同社が8月20日より予告していた製品。「遊び心をスパイスに、ソニーで培われたさまざまな技術を、ソニーがずっと考え続けている音の世界に活かした、新しいリスニングスタイルの提案」としている。
商品コンセプトは、サイズの想像を超えるよい音「Clear Sound」、液晶なしの直感的ユーザーインターフェイス「Intuitive User Interface」、動きを通した自己表現で音楽を目で楽しむ「Motion&Communication」。同社では製品ジャンルを、「サウンドエンターテインメントプレーヤー」と命名し、「パーソナルから誰かと聴く音楽へ、リスニングスタイルが広がる」としている。
音楽プレーヤーとしては内蔵メモリは1GBで、ATRAC3/ATRAC3plus/MP3/AAC(DRM付には非対応)の再生が可能。メモリスロットは装備していない。PCとはUSB端子で接続し、転送ソフトには「SonicStage CP Ver.4.3」を使用する。 付属のバッテリは、容量1,560mAhのリチウムイオンで、連続再生時間は5時間(モーション時約4時間)。バッテリはユーザーによる交換が可能となっており、店頭予想価格は5,000円前後の見込み。充電はUSB端子または、ACアダプタで行なう。
楽曲の転送はUSB経由で行ない、転送ソフトには「SonicStage CP Ver.4.3」を使用する。動きをユーザーが曲ごとにカスタマイズできるソフト「Motion Editor Ver.1.0」も付属する。
外形寸法は65×104mm(直径×幅)のたまご型で、重量は300g。なお、ヘッドフォン端子やストラップホールはなく、モバイルでの音楽再生は想定されていない。
筐体をグルリととりまくように装着されたゴム製のホイールにより、前後への移動、回転などを行ない、ユーザーがRollyを動かしたことも、このホイールから検知。その動きに合わせて音量調節や楽曲の送り/戻しなどを行なう。 ボリューム調整は、Rollyを掴んで時計回りに回すとアップ、反時計回りでダウンとなる。自動的に、リスナーの方向(回転前の方向)に向きなおる。さらに、縦に立てて持つと向きを検知し、ホイールの操作が縦用モードに切り替わる。上側のホイールを回すと曲送り/戻し、大きく動かすとグループ送り/戻し。下側がボリュームの増減。本体を上下に振るとシャッフルモードに切り替わる。なお、ディスプレイなどは装備していないので、光と音で動作状況が示される。 スピーカーは口径20mmのネオジウムマグネット採用ソフトドームを流線型形状の両端に180度対向配置。ステレオ感を向上させている。アンプも、1.2W×2ch出力のデジタルアンプを搭載している。
小口径ながらも本体の重心をオモリで下げ、2点接触で床面への振動を伝わりにくくした上で、床面を反射板として使用。低音出力を可能としている。デザイン重視の製品のようにも見えるが、同社では「機能の追及から生まれたデザイン」として、音質のよさも強調している。
作成したモーションは、近日開設予定のモーションファイル共有サービス「Rollyモーションパーク」を利用するなどして、シェアすることが可能。さらに、「Motion Editor」を簡易に体験できる「Motion Editor お試し版」を、9月28日からソニースタイル・ジャパンが運営する「体験空間」サイトで無償配布する。 また、Bluetoothも装備し、A2DP/AVRCPに対応。Bluetooth接続のアクティブスピーカーとしても使用できる。ただし、Bluetoothモードでも自動解析によるモーションは可能だが、ユーザーが作ったモーションをつけることはできない。そのほか、目覚し機能も備えているが、「安全上のため」(同社)、モーション機能は働かない。
オプションとして、「充電専用クレードル」(CDL-SE10、店頭予想価格4,000円前後)、「専用ソフトケースキャリングケース」(CKR-SE10、同2,000円前後)なども用意する。
□ソニーのホームページ
(2007年9月10日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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