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株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は20日、PLAYSTATION 3の新しい別売周辺機器として、振動機能を搭載したコントローラー「DUALSHOCK3」を11月に日本で発売すると発表した。詳しい発売日や価格は後日あらためて発表するとしている。
これは、20日に幕張メッセで開幕した「東京ゲームショー2007」の基調講演で、ソニー・コンピュータエンタテインメントの代表取締役社長兼グループCEO、平井一夫氏が明らかにしたもの。 現在付属されているコントローラー(SIXAXIS)に内蔵している、6軸検出機能を引き続き搭載しながら、振動機能もサポートしたコントローラー。通信は付属のコントローラーと同じBluetoothで行ない、デザインも従来モデルと変更はない。
対応タイトルは「忌火起草」など9タイトル。また、既発売のタイトルについても、後日ネットワーク経由のアップデートで対応可能になるソフトが多数あるという。
また、年内にユーザー向けにサービスを開始するとしていた仮想空間を用いたネットワークコミュニケーション機能「Home」のサービス開始を、2008年春に延期することもアナウンスされた。
平井氏は「期限を何が何でも守るよりも、Homeを世界の人々にとって魅力的なサービスにするため、より機能やサービスを充実させるほうが重要だと考えた」と、延期の理由を説明。充実させた機能の一例として、Homeでユーザーの仮想の姿となるアバターに、様々な衣装を着せられる「dress」(ドレス)機能を新たに発表した。実在のファッション関連のメーカーも参入予定で、将来的にはアバターに着せた服や靴を、そのままオンラインで購入できるようになる予定。 さらに、プレイステーション・ポータブル(PSP)の今後のアップデート計画も発表。リモートプレイの機能強化として、PSPからPS3の電源ON/OFFができるようになるほか、PS3で起動させた対応ゲームソフトを、PSPから遠隔プレイできるようになるという。 PS3のコントローラーとしてPSPを利用できるようになる計画も発表。液晶サブ画面付きのコントローラーとしてPSPを利用する以外に、例えばメインユーザーがPS3でプレイしているゴルフゲームを、複数のPSPでPS3にアクセスすることで、実際のギャラリーのようにPSP画面から観戦することもできるようになるという。
リモートプレイの新機能としては、データ転送にも対応予定。外出先からPS3のHDDに保存したゲームデータをPSPに転送、PSPで続きをプレイし、終わったら再びPS3に戻すといった新しいプレイスタイルも実現可能という。
「PLAYSTATION Store」もサービスを拡張。新たにPC向けのサイトが構築され、PCから様々な情報が閲覧できるようになった。また、PCとPSPをUSB接続することで、PS3との連携のように、PSPに動画やゲームをダウンロードしたり、PSPの壁紙カスタマイズデータを「PLAYSTATION Store」で購入し、PC経由でPSPに転送することもできるという。PC向けサービスは本日より開始される。
なお、PS3の価格について平井氏は「半導体技術の進化によりコストダウンは今後も推進していく」としたが、本体価格の改定などは発表されなかった。平井氏は質疑応答の中で「価格は大事だと認識しているし、将来的には値下げもあるかもしれない。しかし、現時点ではソフトがいかに揃っているか、PS3でどれだけ楽しいエンターテイメントを供給できるかに戦略の軸を置いている」と語った。
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
(2007年9月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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