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松下電器、103型PDPを搭載したキャラバンカー10台配備
-大型プラズマの拡販狙い、9月から導入開始


9月21日公開


全国に10台配備される103ビエラDreamCar

 松下電器産業株式会社は21日、地域電器専門店のイベントおよび催事をサポートする体験型キャラバンカーに、新たに103インチプラズマテレビを搭載した「103ビエラDreamCar」を10台配備した。

 昨年11月から、「デジタルDreamCar」、「オール電化DreamCar」、「あかり電池DreamCar」の3タイプのDreamCarを用意。全60台体制で全国をキャラバンして、同社の地域専門店であるスーパープロショップ(SPS)の販促支援に活用してきた。


あかり電池DreamCar オール電化DreamCar デジタルDreamCar

 実演体験は50万世帯、催事実施店舗は延べ4,300店舗、催事実施回数は延べ3,200回に達している。

松下電器産業常務役員コンシューママーケティング本部 佐藤嘉信本部長

 「2006年度実績で、市場全体の成長率は前年比2%増であったものが、SPSでは5%増。さらに、DreamCarによる実演販促を行なった店舗では10%増の成長率を達成している」(松下電器産業常務役員コンシューママーケティング本部 佐藤嘉信本部長)という。

 通常の店頭イベントでは、ダイレクトメールの約10%の集客率に留まっているが、これがDreamCarによるイベントでは約20%にまで跳ね上がるという実績が出ている。また、「昨年から導入しているデジタルDreamCarでは、65インチ、42インチのプラズマテレビを搭載してキャラバンを行なってきたが、37インチ以上の薄型テレビに占める42インチ以上の比率は、一般的には約4割であるのに対して、DreamCarによる販売促進を行なった店舗では6割を占めた。実需の大画面化を促進できている」(パナソニックコンシューマーマーケティングDREAM推進統括グループマネージャー 井上正弘氏)と語る。

 デジタルDreamCarを使ったイベントを行なった店舗では、大画面テレビの実売台数が前年比2.2倍という実績が出ているほか、ある離島部でのデジタルDreamCarによる2日間のイベントでは、114世帯の来場世帯に対して、64台の薄型テレビの販売実績があがったという。成約率は実に56%に達し、2日間で1,000万円以上の売り上げを達成したという。

 SPSの間では、「42インチの見込みのお客さんが、デジタルDreamCarの実物を見て、65インチを購入した。実際に見ていただくことで、インチアップが可能になる」との声があがっている。

 9月から新たに導入する103ビエラDreamCarは、DreamCarの第4弾となるもので、同社のフラッグシップである103インチのプラズマテレビを積載し、全国規模で大型プラズマテレビの拡販へとつなげるのが狙い。

 さらに、5.1chホームシアター、Blu-ray Discレコーダ、デジタルカメラも積載しており、ホームシアターやVIERA Linkによるトータル提案も行なう。

パナソニックコンシューマーマーケティングDREAM推進統括グループマネージャー 井上正弘氏

 「これまでのDreamCarの実績によって、店舗のほかにも、スーパーマーケットや公民館、広場での催事のほか、公開録画の会場といったイベント会場でも活用しており、すでに100種類の開催手法をノウハウとして蓄積している。103ビエラDreamCarでも、様々な形でイベントを開き、場合によって、見込み客のもとに直接出向くといったことも行ないたい」(井上グループマネージャー)としている。

 103インチのVIERAでは、その重量から家屋によっては、補強工事が必要となる。そのため、設置場所の確認やアドバイスが必要。また、実際に展示できる店舗が大手量販店などに限定されることから、103ビエラDreamCarによって、直接商品を見られるようにすることで、購入促進につなげる考えだ。

 「設置場所が限定され、しかもアドバイス型の商品である103インチVIERAは、むしろ、顧客の家庭の間取りなどを熟知した地域量販店こそが売りやすい商材ともいえ、専門店の強みを発揮した提案が可能になる商品。103ビエラDreamCarで催事を連打し、年末商戦を勝ち抜く」(井上グループマネージャー)としている。

 103VIERA DreamCarは、いすゞの2トンロングトラックを改造。全長は6,400mm、全高3,270mm、全幅2,180mm。


103ビエラDreamCarの狙い ディズニーランドの風景を103インチのVIERAに写してビデオで撮影すると疑似体験ができる様子もデモする。これも連動提案のひとつ いすゞの2トントラックを改造している

 なお、松下電器によると、103インチプラズマテレビの購入者は、31~40歳までが5%、41~50歳までが15%、51歳から60歳までが45%、61歳以上が35%となっており、50代以上の富裕層が主要購入者。また、戸建てが86%、マンションが14%と戸建て住宅での購入が大半を占めるという。さらに、既築が82%、新築が18%。設置場所は21~30畳までが45%、30畳以上が10%以上となっている。

□松下電器産業のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□VIERAのホームページ
http://viera.jp/index.html

( 2007年9月21日 )

[Reported by 大河原克行]


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