オーディオテクニカ、24bitで伝送可能な無線ヘッドフォン －12万円。双方向通信で欠落データ補正。オープンエア型

利用イメージ

11月22日発売 標準価格：120,750円

　「何よりも音質を重視した」というワイヤレスヘッドフォン。クラス最大級という、53mmのユニットを搭載。ハウジングはオープンエアとなっており、「同じオープンエアタイプの有線ヘッドフォン『ATH-AD1000』(42,000円)に匹敵する音質を実現。ワイヤレスであることを感じさせないサウンド」だという。

　デコーダや入力端子を内蔵したトランスミッタ部と、レシーバを内蔵したヘッドフォン、さらにリモコンで構成するシステム。電波の到達距離は約30m。A/Bの2つの動作モードが選択でき、Aモードでは24bitのデジタル信号を送信し、ハイクオリティな音質が楽しめる。

　ヘッドフォン側からの情報も送信される双方向通信モードになっており、電波障害などでデータが欠落した場合でも、瞬時にその情報を検知し、失われた情報を再送信。音切れを防止すると同時に、ヘッドフォン側にはバッファ機能も設けており、メモリ内でデータが失われる前の音に修正してから、クリアな音を再生できるという。

ヘッドフォン部はオープンエアタイプになっており、軽量。圧迫感も少ないため、長時間使用しても疲れにくいという		トランスミッタ部。デコーダや入力端子などを内蔵している

　Aモードは1台のトランスミッタに対し、1台のヘッドフォンしか使用できないが、Bモードでは多人数での同時受信が可能になる。反面、双方向通信では無くなるため、欠落データ補正機能は使用できず、音質も16bitのデジタル伝送となる。

Bモードでは複数台のヘッドフォンで受信できるようになるが、音声データが16bit伝送になり、双方向通信機能も使用できなくなる	ハウジングの上部に電源ボタンとボリュームダイヤルを用意。内部には単3電池2本を収納する。通常は単3型ニッケル水素電池を使用するが、充電中などは乾電池も利用できる	トランスミッタ背面の入力端子部

　ステレオ再生に加え、ドルビーバーチャルスピーカー機能やドルビーヘッドフォン機能も用意。ドルビーバーチャルスピーカーは「リファレンス」と「ワイド」の2種類、ドルビーヘッドフォンは3つのサラウンドモードが選択できる。

　トランスミッタ部には32bitのSHARCプロセッサを内蔵しており、ドルビーデジタル、DTS、AAC、ドルビープロロジックIIのデコードが行なえる。トランスミッタ部の入力端子は光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ音声(RCA)×1、5.1chアナログマルチ(RCA)×1。アナログ音声出力と光デジタルスルー出力も各1系統備えている。

　トランスミッタの外形寸法は220×137×49mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約465g。電源は付属のACアダプタを使用する。

　ヘッドフォンに搭載している53mm径のユニットには、ボビン巻きのCCAWボイスコイルを使用。再生周波数帯域は5～35kHz。電源は付属の単3型ニッケル水素電池2本で、充電器が付属。乾電池も使用でき、充電中でも使用できる。連続使用時間は約6時間。電池を含めた重量は約375g。

付属のリモコン	電池を収納している部分

□オーディオテクニカのホームページ
(10月4日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.audio-technica.co.jp/

(2007年10月4日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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